【Premiere Pro】エッセンシャルグラフィックスでテロップを入れる方法

2023.03.02 (最終更新日: 2023.04.10)


今回は、「Premiere Pro」のエッセンシャルグラフィックス」を使ったテロップの入れ方やアレンジ方法について解説していきます。

わかりやすく、画像付きで説明していくので、ぜひこのページで使い方を習得してください。

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エッセンシャルグラフィックス」とは?

エッセンシャルグラフィックス」とは、Premiere Proの機能のひとつで、アニメーションやグラフィックス、テキストなどの効果を簡単に作成できるツールです。テキストツールに加え、テキストのスタイル、配置、効果などをカスタマイズできる機能もあります。

テキストツールでテロップを入れる方法については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

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レガシータイトルから改善されたポイント

レガシータイトル」とは、Premiere Proの以前のバージョンで使用されていたテキストツールのことです。

エッセンシャルグラフィックスに移行されたことで、より柔軟で高度なカスタマイズが可能になりました。後ほど説明するレスポンシブデザインに対応しているため、動画のサイズが変わっても安定したレイアウトでテキストの編集が可能です。

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エッセンシャルグラフィックス」を開く

まずはPremiere Proを起動して、素材を追加しましょう。[新規プロジェクト]を選択。

練習用の素材を選んで[作成]からプロジェクトを作ってください。

プロジェクトが開いたら、ウィンドウメニューから[エッセンシャルグラフィックス]を選択して、チェックマークがついている状態にします。
これでテキストを編集する準備が整いました。

文字(テロップ)を入力する

テキストを入力するには、ツールパネルにある[テキストツール](T字のマーク)を選択します。
ツールパネルが見当たらない人は、先ほどのウィンドウメニューで[テキスト]にチェックが入っているかを確認してください。

プログラムパネルをクリックして文字を入力

テキストツールが選択されている状態で、プログラムパネル(プレビューが映っているパネル)をクリックするとテキストが打ち込めます。好きな文字を入力してみてください。

テロップを編集する

エッセンシャルグラフィックスパネルの[編集]をクリックすると、テロップの色、フォント、サイズ、位置、アニメーションなどの変更が可能になります。
また、このパネルから文字の編集やスタイルの変更もできます。

それぞれの機能を見ていきましょう。

レスポンシブデザイン

レスポンシブデザインは、テキストのデザインが変更されたときに自動でレイアウトを調整して、デザインが崩れないようにしてくれる機能です。
触ってみないとわかりにくい部分なので、試しにやってみましょう。

エッセンシャルグラフィックスの新規レイヤーから[長方形]を追加してください。

「シェイプ」というレイヤーが追加されました。これをテロップのフレームとして考えます。
シェイプのレイヤーは、入力したテキストレイヤーの下にドラックして移動させます。

ツールパネルで「選択ツール」を選びます。

選択ツールが選ばれている状態で、プログラムモニターにあるテキストやシェイプをクリックすると位置や大きさが変更できます。位置をレイアウトしてみましょう。

この状態ではシェイプの上にテキストが置いてあるだけなので、文字数が変わるとレイアウトが乱れてしまいます。

今追加したテキストを削除して、次はレイアウトが崩れないように設定してみましょう。

エッセンシャルグラフィックスでシェイプのレイヤーが選択されている状態で、[レスポンシブデザインー位置]の追従先をテキストのレイヤーにしてください。

次に「追従」の項目の右にあるターゲットマークをクリックして、四辺が青く選択されている状態にします。

これでテキストに合わせて自動でシェイプのサイズが切り替わるようになりました。
テキストを追加して確認してみてください。

整列と変形

先ほどまでは、モニター上をクリックしてテキストの位置を合わせていましたが、ワンクリックで位置を調整するツールもあります。

「整列」の項目にあるボタンを押せば、画面の縦横に対して中央や端にテキストを配置できます。各項目にカーソルを合わせると、どこを基準に整列されるかが表示されます。

テロップ編集を行う上で「位置」「回転」「スケール(大きさ)」は特に触る機会が多いと思います。
それぞれ以下の項目から編集ができます。

回転やスケールを調整するときに「テキストが思い通りに回転しない」「スケールを調整したときの中心点がおかしい」と感じた際には、「アンカーポイント」を確認してください。

回転やスケールといったアニメーションは、アンカーポイントを軸にして計算されます。
アンカーポイントが中心にあるときと左端にあるときでは、下の画像の用に回転の軸が異なります。

バーがついている項目は、「不透明度」を調整できます。「0%」が完全に透明、「100%」が不透明であることを覚えておけば問題ありません。

テキスト

「テキスト」の項目ではフォントの変更や文字間隔の調整ができます。

フォントは元々インストールされているもの以外にも、「Adobe Fonts」から新しいフォントを探すこともできます。追加する際は「テキスト」のプルダウンメニューを開いて、[Adobeからフォントを追加]のマークをクリックしてください。

※インターネットで配布されているフォントをインストールして使用することもできますが、必ず配信元の利用規約を確認してご自身の使用目的と照らし合わせてください

他に「テキスト」でよく使う項目として、カーニングを紹介します。

カーニングは文字間の距離を調整する機能です。
フォントによっては文字間隔に違和感を覚えることもあるので、適宜修正するようにしましょう。特に「!」や「?」を使ったときは調整が必要になることが多いです。

アピアランス

「アピアランス」では文字色、境界線、シャドウなどを調整し、文字に装飾を加えられます。

操作方法は、どの項目も基本的には同じです。チェックボックスで有効にしたら、色が塗ってある四角の部分をクリックするとカラーピッカーという色選択の画面が開くので、そこで色の指定を行います。

「塗り」と「境界線」の項目では、カラーピッカーでグラデーションを設定することできます。
「ベタ塗り」と書いてあるプルダウンメニューを開くと、「線形グラデーション」と「円形グラデーション」を選べます。

スタイル

フォントや色の設定ができたら、[スタイル]として登録しておくと便利です。
例えばトークのコメントをフォローするときは、話者によって色分けすることになります。
その際にスタイルを決めておけば、簡単に設定を呼び出すことができます。

スタイルの「なし」となっている部分をクリックしてプルダウンメニューを開き、[スタイルを作成]を選択します。

スタイルが作成できたら、再生ヘッドを進めて新しくテキストを入れてみましょう。
テキストはショートカットCtrl(Cmd) + Tでも挿入できます。

また、話者が複数いる場合は、トラックごとで話者を分けておくと後々整理しやすくなります。

前の設定のままテキストが呼び出された方もいると思いますが、今回は全く別のフォントが呼び出されてしまったことにしましょう。

そこで「スタイル」から先ほど登録したスタイルを選択します。

すると、登録した内容を簡単に呼び出すことができました。

このように数パターンのテロップを使い分けたい場合でも「スタイル」を使えば簡単に管理することができます。

「テンプレート」を使うと、より簡単に作成できる

エッセンシャルグラフィックスには「テンプレート」の機能があり、スタイリッシュなテロップを簡単に作ることもできます。

今回は無料のものを使って試してみましょう。
[参照→Adobe Stock→無料]の順番にクリックしてください。

使いたいものを選んで、タイムラインパネルにドラッグ&ドロップします。

テンプレートが読み込めたら、文字を変更しましょう。エッセンシャルグラフィックスの編集タブを開きます。

編集の一覧にある「T」のマークがついているものがテキストです。自分の動画に合わせたものに変更しましょう。

テンプレートによっては、テキストのグラフィックスが簡単に見つからないこともあります。TEXTやTITLEの文字を探してクリックすれば編集可能な画面に進めるので、焦らずに作業しましょう。

まとめ

今回はPremiere Proのテロップについて、基本的な使い方や編集方法について解説してきました。テキストツールを使用して文字を入力し、エッセンシャルグラフィックスパネルでレイアウトやスタイルを編集することで、簡単にテロップを作成することができます。

フォントや色選びで可能性は無限大です。ぜひたくさん触って自分のスタイルを作ってみてください。

「Premiere Pro 解説シリーズ」の全記事はこちらで読むことができます

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