【Premiere Pro】シーケンスとは?作成・設定(変更)方法を解説

2023.03.07 (最終更新日: 2023.04.10)

今回は、「Premiere Pro」のシーケンス設定について説明していきます。

シーケンスとは何か? という基礎知識から、基本となるシーケンスの自動作成方法、手動で設定する方法まで紹介します。ぜひ気になるところから読んでみてください。

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「シーケンス」とは

シーケンスの作成や設定方法を説明する前に、シーケンスについて簡単に解説します。

シーケンスは、映像を編集していく上での土台になります。料理をする際のまな板や工作をする時の作業台だとイメージするとわかりやすいかと思います。

このシーケンスに対して映像や音、BGMやテロップといった素材を入れて加工していくというのが編集の基本的な流れになります。

シーケンスは、入れ子構造のようにシーケンスの中に新しいシーケンスを作成することができます。使い回しをしたい表現(合間に挟むアイキャッチなど)やタイムラインパネルが複雑化したときに整理する目的で使用します。
 
ただし、入れ子構造を増やしすぎてしまうと階層が深くなり、逆に作業効率が下がってしまうため、初めのうちは1階層分(親シーケンスとその中にある子のシーケンス)に留めておくと良いでしょう。

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自動でシーケンスを作成する方法

それでは、実際にシーケンスを作成してみましょう。作業に移る前に、サンプルファイルをダウンロードしておきます。

動画ファイルの読み込み

シーケンスを自動設定するための動画ファイルを読み込むことができたら、タイムラインにドラッグ&ドロップします。

自動的にタイムラインにシーケンスが作成される

動画ファイルに応じてPremiere Proが自動でシーケンスを作成します。

自動作成の注意点

自動作成したシーケンスは、「元の動画ファイルの設定」を元に作成される点に注意しましょう。

例えば、今回読み込んだ動画ファイルはサイズ1920×1080、フレームレート59.94fpsとなっており、シーケンス設定も同じサイズとフレームレートを引継いで作成されています。

作成したシーケンスがクライアントの要望する規格に合っているか確認した上で作業を進めることをオススメします。シーケンスの設定変更については後章で解説します。

手動でシーケンスを作成する方法

シーケンスは手動で設定することも可能です。手動での主な設定方法は以下の3つです。

①[ファイル→新規→シーケンス]をクリック

プロジェクトパネル右下の[新規項目→シーケンス]をクリック

③ショートカットキー で作成する。
【Win】Ctrl + N |【Mac】Cmd + N

今回は、③のショートカットキーで「新規シーケンス」を開いてみます。

シーケンスには多くのプリセットが用意されていますが、一旦[AVCHD1080p30]を選択してください。その後、[OK]を押すとシーケンスが作成されます。

シーケンスのプリセットと各種設定

シーケンスを手動で設定する際は、プリセットの選択やフレームレート、解像度に関する設定ができます。

プリセットについては、解像度1920×1080で29.27fpsの[AVCHD 1080p30]が比較的よく使われているかと思います。古い規格のものも含まれているので、初心者の方はまず[AVCHD 1080p30]を使用して動画を作成していきましょう。

新規シーケンス画面で上部のタブを切り替えることで、[設定]、[トラック]、[VRビデオ]を切り替えることができます。

クライアントや仕事によって、求められる解像度やフレームレートが異なるので、それらを確認した上で変更を加えると良いでしょう。
 
なお、[トラック]、[VRビデオ]については使用頻度が低いため説明を割愛します。※モノラル素材をステレオに振り替えたり、音に特に細かな設定が必要なミュージックビデオの製作でトラックの設定が必要になってきます。

動画編集の途中でシーケンス設定を変更する方法

編集作業をしている途中でシーケンスの設定変更が必要になった場合の方法を紹介します。

上部メニューの[シーケンス→シーケンス設定]をクリックすることで、設定ウィンドウを開くことができます。

変更したいプリセットやパラメータを変更したら[OK]を押して変更完了です。

シーケンス設定を変更する際は、変更するパラメータによって映像全体の雰囲気が変わることがあります。できれば変更前と後でファイルを分けておいて、何かあった際に前のシーケンスで作業が続けられるようにしておくことをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

初めのうちはいろいろ覚えることや専門用語も多く大変だと思いますが、まずは手を動かして実際に作ってみてください。

業務やクライアントによって求められる解像度やフレームレートが異なります。パラメータは後々変更することもできますが、フレームレートを変えてしまうと映像全体の雰囲気が変わってしまい、大幅な作り直しになる可能性もあります。正しい値を設定して制作を進めることを意識すると良いでしょう。

TEXT_シノブフジモト
EDIT_山北麻衣 / Mai Yamakita(Vook編集部)

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