本日は「Blender」の最も基本的な操作方法について、説明していきます。
独学ではじめると視点を動かすだけでも苦戦してしまうBlender。ぜひこのページで使い方を習得してください。
またBlenderはデフォルト設定の場合、テンキーとマウスの使用を前提に設計されてるので、特にノートパソコンの人はご自身の環境を確認してください。
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ワークスペースの解説
解説に入る前にBlenderを日本語化させましょう。
右上のメニューにある「Edit」から「Preference」をクリックして、プリファレンスのメニューを開いてください。
ウィンドウが開いたら、「interface」の中にある「Language」から日本語を選択してください。
ワークスペースについて
Blenderは無料ソフトながら、3DCG関連の機能が本当にたくさん組み込まれています。
工程によって必要な操作が異なるので、これを「ワークスペース」として分けています。
今回説明するのは最も基本的な「Layout」のワークスペースです。
Layoutは3Dオブジェクトの配置や簡易的なモデリングをするのに適したワークスペースです。
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オブジェクトの作成
まずは新しいオブジェクトを作ってみましょう。
今ある「Cube」「Camera」「Light」は不要なので削除します。
「3Dビューポート」(立方体が置いてある画面)上でマウスをドラックして、全てのオブジェクトを選択します。
(ショートカット:Aキー)
右クリックで「オブジェクトコンテクストメニュー」を開いて、「削除」をクリックしてください。
(ショートカット:Xキー)
次に新しいオブジェクトを生成します。
ショートカット〈shift+A〉を押して「追加」のメニューを出します。
「メッシュ」→「モンキー」と押してみましょう。
これでBlenderを代表するマスコットモデルの「Suzanne (スザンヌ)」ちゃんを呼び出せました。
次の項目からはスザンヌちゃんを使って解説していきます。
3Dビューポートの基本操作
視点移動
視点移動は、マウスのホイールをクリック(中クリック)して行います。
3Dビューポートを中クリックして、視点を動かしてください。
また、マウスホイールを上下すると視点の拡大縮小ができます。
正面
通常の視点移動では、真正面から見たイメージが知りたいときに視点を合わせるのが難しいです。
正面や真横から正確に面を捉えたいときは、ショートカットで視点を合わせます。
よく使うショートカットなので必ず覚えてください。
正面のビューにしたいときはテンキーの〈1〉を押してください。
真横
真横(左)からのビューにするときはテンキーの〈3〉を押します。
真上
真上から見たいときは、テンキーの〈7〉を押します。
逆の視点
今解説した視点の逆、すなわち裏側や下からの視点にしたいときには、反対側から見るキーを押します。ショートカットはテンキーの〈9〉です。
例えば真上の視点の状態で〈9〉を押せば、真下からのビューになります。
視点の平行移動
中心点を基準にせずに移動したいときは、視点の並行移動〈shift+中クリック〉をします。
オブジェクトの移動・回転・拡大縮小
移動
続いてオブジェクトの基本操作を説明します。
オブジェクトの移動には〈Gキー〉を押します。Grab(掴む)のGです。
回転
回転は〈Rキー〉を押します。そのままRotation(回転)の頭文字です。
拡大・縮小
オブジェクトの大きさを変えたいときは〈Sキー〉を使います。Scale(大きさ)のSになります。
〈G〉〈R〉〈S〉のショートカットはそれぞれ、キーの入力後に数字を打ち込んで設定することもできます。
編集モードへの切り替え
Blenderには、オブジェクトモードと編集モードの2つのモードがあります。
オブジェクトモードは先ほどの基本的な変形操作などを使って、全体のレイアウトを調整するモードです。
これから説明する「編集モード」では、オブジェクトモードで選択したオブジェクトに対して、頂点、辺、面を操作することで細かいディテールを表現するモードです。
オブジェクトモードと編集モードは互いに〈Tabキー〉で切り替えることができます。
頂点、辺、面の選択
編集モードでは頂点、辺、面のそれぞれを選択しながら、先ほどの〈G〉〈R〉〈S〉を基本とした操作をしながら調整していきます。
何を選択するモードになっているのかは、ビューポートで確認するほかにも、編集モードと書いてあるアイコンの横でも確認できます。
アイコンを押して選択を切り替えることもできますが、フルキ―側の数字キー(英字などが配列されている方の数字キー)にショートカットが割り当てられているので覚えてしまいましょう。
点選択:フルキ―側の〈1〉
線選択:フルキ―側の〈2〉
面選択:フルキ―側の〈3〉
今回は基本操作になれるために、思うままに選択モードを変更しながら〈G〉〈R〉〈S〉の変形を加えていきましょう。
エフェクト(モディファイアー)の適用
Blenderではエフェクトのことを「モディファイアー」と呼びます。
今回は1種類だけ試してみましょう。
オブジェクトモードに戻ってから、 右側のメニューのスパナのマークを押して「モディファイアー」を開きます。
「モディファイアーを追加」をクリックして、「配列」のモディファイアーを加えましょう。
「配列」は同じオブジェクトを複製して並べるモディファイアーになります。
例えば階段のような繰り返しの形状の構造物を作るときは、一段だけモデリングして、「配列」で作りたい段数にする方法が取られます。
モディファイアーの調整
モディファイアーを追加すると、先ほどのモディファイアープロパティの中に数字が出てきます。ここを変更することで効果を調整できます。
モディファイアーの削除
追加したモディファイアーをキャンセルしたいときは、モディファイア―プロパティで削除したモディファイアーの右上にある×アイコンを押しましょう。
まとめ
今回はBlenderの基本操作について、簡単にご説明しました。
Blenderは全ての機能を使いこなせる人はいないと言われるほど多機能のソフトウェアです。
この記事がBlenderの広く深い世界への入口になれば幸いです。
TEXT/EDIT_河内誠/Makoto Kawauchi(Vook編集部)
基礎解説シリーズ|Blender@
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