【Premiere Pro】自動文字起こしで簡単に字幕を入れる方法

2023.03.08 (最終更新日: 2023.03.20)

今回は、「Premiere Pro」の自動文字起こし機能を使って簡単に字幕を入れる方法を説明していきます。

字幕(テロップ)は、YouTube動画編集を筆頭に動画編集において基本となるスキルです。

まず最初に、自動文字起こしをして字幕を入れるまでの工程を説明します。その後、細かいオプションや知っていると便利な知識・コツを紹介するので、そちらもぜひチェックしてみてください。

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自動文字起こしで字幕を入れる方法

ウィンドウメニューから[テキスト]を選択

[シーケンスから文字起こし]を選択

先ほど開いたテキストパネルから、[文字起こし→シーケンスから文字起こし]をクリックします。

[文字起こし開始]を選択

自動文字起こしウィンドウが開いたら、言語を「日本語」とし、[文字起こし開始]をクリックします。ほかの設定項目については、後章で解説します。

テキストタブに文字が表示されていれば、これで自動文字起こし完了です。

ただし、自動文字起こしをしただけの状態では、まだキャプションとしてPremiere Pro上に表示されません。次に説明する手順まで進めることで、編集可能なデータとして作成されるため、注意してください。

[文字起こしからキャプションを作成]をクリック

文字起こしタブの右にあるキャプションタブをクリックして切り替え、[文字起こしからキャプションを作成]をクリックします。

ウィンドウが開いたら、[キャプションの作成]をクリックします。

タイムラインパネルにキャプションが追加され、字幕作成ができました。

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自動文字起こしオプションについて

自動文字起こしには、いくつかのオプションがあります。設定することで後の作業が楽になるものもあるので確認してみてください。

言語

各国の言語が選べるようになっていますが、基本は日本語で問題ないでしょう。

スピーカーのラベル付け

「スピーカーのラベル付け」で[はい、スピーカーを区別します]を選択すると、文字起こしをする際に複数の話者を区別してラベルを付けることができます。

オーディオ分析

ダイアログとしてタグ付けされたオーディオか、トラック上のオーディオから選択できます。デフォルトではトラック上のオーディオになっており、基本はこちらで問題ないでしょう。

トラック上のオーディオはさらに[ミックス]もしくは[各オーディオトラック]から選択することができます。[ミックス]の場合はオーディオトラック全体を読み取って自動文字起こしをするので、ピンマイク等で録音された複数の音声素材を文字起こしする際などに使用します。

インからアウトの間を文字起こし

デフォルトではワークエリア全体が文字起こしの範囲になっていますが、[インからアウトの間を文字起こし]にチェックを入れるとイン・アウトの間を対象として文字起こしします。

イン点はショートカットキーI、アウト点はショートカットキーOで追加できます。イン点、アウト点を設定していない場合はチェックを入れられないため注意しましょう。

既存の文字起こしデータと結合

[インからアウトの間を文字起こし]にチェックを入れていて、既存の文字起こしデータがある場合は[既存の文字起こしデータと結合]が選択できます。

キャプションの環境設定

キャプションの環境設定にも、設定しておくと便利な項目があります。ここではよく設定する項目をいくつか紹介します。

スタイル

文字のマスタースタイルを作成している場合、「スタイル」から任意のスタイルを選択できます。

1行の最大文字数

1行あたり何文字まで表示するかをスライダーで設定できます。製作する動画のジャンルにもよりますが、大体20文字前後で設定することが多いかと思います。

行数

1クリップで表示する文字の行数を指定できます。

文字を修正するには?

自動文字起こしで作成したキャプションは、音声を正確に読み取れていない場合があります。その場合は、キャプションタブの各キャプションをダブルクリックすることで修正が可能です。

もしくは、プログラムモニター上に表示されているキャプションを直接ダブルクリックして編集することも可能です。

知っておくと便利な機能を紹介!

自動文字起こししたキャプションを修正する際に便利な「置換」機能を紹介します。

修正したい文字列の入力

まず「キャプション」の検索窓に修正したい文字を入力することで同じ文字列がハイライトされます。

置換する文字列を入力し、[すべてを置換]をクリック

[置き換え]ボタンをクリックし、「次で置換」の検索窓に置換したい文字列を入力したら[すべてを置換]をクリックすることで、一度に複数の文字を修正することができます。

人名や固有名詞、専門用語を仮で入れていたり間違った入力をした際にひとつずつ修正する手間が省けるので、複数の修正が必要になった場合はこの通りにやってみてください。

うまく自動文字起こしをするコツ

最後に、うまく自動文字起こしをするコツについて簡単に紹介します。

音声素材の音質が悪かったりノイズが入っていたりすると文字起こしの精度が悪くなり、修正の手間も増えます。そんなときは、オーディオエフェクトを使用して音質を上げたりノイズを軽減したりすることで精度を向上させることができます
 
以下の記事で詳しく解説しているので、うまくいかない時はこちらの記事もチェックしてみてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

字幕(テロップ)入れは時間がかかりがちな作業のため、今回紹介した自動文字起こし機能を使うと作業効率が各段に上がります。慣れないうちは何度も見直しながら進めていく必要があるかと思いますが、使えるようになると心強いツールです。

また、オススメ機能のひとつである「置換機能」を使うことで、まとめて修正することができるのでぜひ合わせて使ってみてください。

TEXT_シノブフジモト
EDIT_山北麻衣 / Mai Yamakita(Vook編集部)

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