Blenderの推奨スペックは?【Mac/Windows】

2023.03.15 (最終更新日: 2023.03.16)


本日は「Blender」の推奨スペックについて、説明していきます。

Blenderをスムーズに動作させるには、推奨スペックに従うことが重要です。この記事では、MacとWindowsのそれぞれの環境におけるBlenderの推奨スペックについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。

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PCのシステム構成

プロセッサーとは

プロセッサーは、Blenderにおけるレンダリングや物理シミュレーションの速度に影響します。プロセッサーのコア数が多いほど、高速なレンダリングやシミュレーションが可能になります。

メモリとは

必要なメモリの容量は、開いているBlenderファイルの複雑さに応じて異なります。大規模で複雑なファイルであるほど、大きなメモリ容量が必要になります。メモリが不足すると、作業途中にクラッシュしてしまうことがあるため、十分なメモリが搭載されたPCを使用する必要があります。

GPUとは

Blenderにおいては、ビューポートの描画やレンダリングに欠かせない役割を果たします。CPUだけで処理する場合に比べて、より高速で効率的にレンダリングすることができます。高性能なGPUを搭載することで、より複雑なシーンを高速にレンダリングすることが可能になります。

ストレージとは

Blenderファイルやテクスチャファイル、キャッシュの保存に必要になります。3DCGの制作においては、ファイルが大きくなることも少なくありません。高速かつ容量の大きいストレージを用意しておきましょう。

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PCスペックの確認方法

簡単にPCスペックの確認方法について解説していきます。後述する推奨スペックに対して、使用するPCが十分なスペックをもっているのか確認しておきましょう。

Macのスペック確認方法

左上のAppleマークをクリックし、「このMacについて」を左クリックします。
表示されたウインドウの「詳細情報...」をクリックすると、プロセッサやグラフィックス、メモリ、ストレージの各スペックを確認することが可能です。

この画面は、「システム設定」アプリを起動した後、左側サイドバーの「一般」をクリックして表示することも可能です。

Windowsのスペック確認方法

Windowsの場合は、左下の「スタートメニュー」から「設定(歯車のマーク)」をクリックし、「システム」→「詳細情報」→「デバイスの仕様」の順で確認することができます。

OSの推奨バージョン

MacとWindowsのそれぞれにおいて、推奨される環境を確認していきましょう。Blender公式サイトを参考にしています(2023年3月時点)。

Macの推奨バージョン

Macの推奨バージョンは、搭載しているCPUの種類によって異なるため注意が必要です。
2020年後半以降に発売されたモデル以降の場合はAppleシリコン(M1チップなど)、それ以前のモデルではIntelプロセッサが使用されています。使用するPCにはどちらのプロセッサが使用されているかを確認したうえで、適切な推奨バージョンをチェックしましょう。

Intelプロセッサの場合・・・バージョン10.13以降
Apple Siliconの場合・・・バージョン11.0

Windowsの推奨バージョン

Windowsの推奨OSは以下のとおりです。

Windows 8.1
Windows 10
Windows 11

Blender 2.93以降ではWindows 7がサポートされなくなりました。古いバージョンのBlenderを使用されている方は注意しましょう。

PCの推奨スペック(最小仕様&推奨仕様)

PCの推奨スペックについて、Blender公式サイトから引用しつつ確認していきます(2023年3月時点)。最低限必要な最小仕様と、好ましい環境である推奨仕様のそれぞれについて把握しておきましょう。

最小仕様
CPU(プロセッサ)・・・SSE2をサポートする64bitクアッドコア
RAM(メモリ)・・・8GB
ディスプレイ・・・フルHD
周辺機器・・・マウス、トラックパッド、またはペン・タブレット
グラフィックカード(GPU)・・・2GBのRAM、OpenGL4.3を搭載したグラフィックカード
使用期間・・・10年未満のもの

推奨仕様
CPU(プロセッサ)・・・64bitオクタコア
RAM(メモリ)・・・32GB
ディスプレイ・・・2560×1440
周辺機器・・・3ボタンマウス、またはペン・タブレット
グラフィックカード(GPU)・・・8GBのRAM

最小仕様はあくまでもBlenderを動作させることができる最低限の環境です。快適に作業を行うためには、推奨仕様相当の環境を整えておくことをおすすめします。

まとめ

Blenderを用いた制作作業を快適に行うためには、十分なスペックをもったPCを使用することが重要です。今回解説したプロセッサやメモリ、GPU、ストレージといった各種ハードウェアの最小スペック・推奨スペックを把握して、自身が使用するPCが要件を満たしているか確認しておきましょう。
ソフトウェアのアップグレードに応じてBlenderの機能が充実すると、PCに求められるスペックも高度になっていきます。推奨スペックの変更がないかどうか、バージョンアップのタイミングなどを利用して時折確認しておくと良いでしょう。

TEXT_ウノケン/Unoken
EDIT_河内誠/Makoto Kawauchi(Vook編集部)

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