この記事では「Blender」の基本的なモデリングの方法について、説明します。
わかりやすく、画像付きで説明していきます。
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オブジェクトを作成する
まず、Blender にオブジェクトを追加しましょう。 追加する方法は次のとおりです。
「ヘッダー」→「追加」
Blenderでラフオブジェクトを追加する場合は、基本的に「ヘッダー」の「追加」から操作できます。 メッシュ、カーブ、テキスト、ライト、カメラなど様々なメニューがあります。
このようにして、指定したオブジェクトを配置できます。
操作パネルでサイズ変更
モデルを配置すると、3D ビューポートの下に「操作パネル」が表示されます。
このパネルを使用して、立体のサイズ、位置、および角度を変更することができます。
たとえば、次のように指定します。
サイズ:1m
位置: (5, 5, 5)
すると、下の画像のようにモデルがインストールされます。
このモデルからわかるように、オブジェクトのサイズと X、Y、および Z 軸上の位置を変更できます。
今回は立方体の操作盤を操作していますが、機種によって操作盤も変わります。
ちなみに、Blenderのデフォルト状態ではm(メートル)が標準単位ですが、プロパティエディタから「Scene」→「Unit」をクリックすることで長さをメートルからセンチメートルに変更できます。
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形状を細かく調整する
ここからは編集モードで操作していきます。
「tabキー」もしくは、3Dビューポートの上部メニューから「編集モード」を選択してください。
ループカットツールを使用してオブジェクトを分割する
ループカットツールを使用すると、オブジェクトを分割できます。分割することでモデルの形を細かく変えることができるので、より理想の形に近づけることができます。
ループカットツールを使用するには、次の手順を実行します。
・(オブジェクトモードで)「編集モード」に変更
・ツールバーの「ループカット」を選択
・「操作パネル」で位置を調整する
ちなみに、操作パネルではモデルの分割数やカット位置の変更、形状の編集もスムーズに行えます。 そのため、モデルの成形にも便利なツールです。
面の挿入
今ある面の中に新しく面を挿入するには、ツールバーから「面の差し込み」を選択します。
差し込みたい面に円が表示されたら、クリックして「面を挿入」を実行します。すると、ツール シェルフに「面を挿入」のオプションが表示されます。
このウィンドウでは、「面の挿入」に関する詳細な設定を行うことができます。
押し出し
モデルの面と線を押し出して、新しいモデルを作成できます。 これを利用することで、ポリゴンの修正だけでは再現できないモデルの再現が可能になります。
ツールバーから「押し出し」をクリック
面を選択しドラッグで移動
ベベルをかける
ベベルはエッジや頂点に対して角を丸めたり面を斜めにカットするツールです。3Dビューポートの左に表示されるツールから使用できます。
現実に存在するものは、一見直角に見えるものでもわずかに丸みを帯びているものはほとんどです。ベベルをかけてわずかに丸みをつけると、いわゆるCGっぽさが軽減される場合が多いです。
シェーディングの設定を行う
シェーディングとは
シェーディングとは、オブジェクトの表面の色や質感を計算して描画するプロセスです。
影などを表現することで、凹凸などの物体形状を正確に認識できます。
ここでは、3Dビューポート上でのシェーディング(表示形式)について説明します。
(作業工程としてのシェーディングとは別になります)
Blender には 4 種類の表示形式があります。
・ワイヤーフレーム・・・オブジェクトを貫いてエッジだけを表示します。
・ソリッド・・・マテリアルを表示せずにオブジェクトを表示
・マテリアル・・・オブジェクトに適用されているマテリアルを表示
・レンダー・・・オブジェクトをレンダリングしてリアルタイムでビューポートに表示
3Dビューのシェーディングを変更する
まず基本的な切り替え方法として、3Dビューポートの右上にある「3Dビューシェーディング」の4つのアイコンから切り替えることができます。
ショートカットは「Z」でシェーディングを切り替えます。
背景の設定方法
背景は基本的にレンダリング時に使用されるため、「レンダー」のビューにします。 背景の設定は「ワールドプロパティ」→「サーフェス」にあり、背景の色や明るさを調整できます。
また、背景にhdr拡張子を付けた360°画像を映すことで、リアルな環境を3D空間で表現できます。
hdr画像には色の他に光の強さなどが記録されており、撮影した環境のリアルなライティングも再現することができます。
設定方法としては「カラーの黄色い丸をクリック」→「環境テクスチャ」→「開く」→「任意のテクスチャを選択」で反映できます。
オブジェクトテクスチャ(画像)を貼り付ける方法は以下の記事で公開中!
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まとめ
Blenderでのモデリングの概要、作業内容、具体的な操作方法、注意点などを解説しました。
モデリングは奥が深く、さまざまな操作テクニックがあります。 ただし、かなり難易度の高いモデルでなければ、今回紹介した操作方法で製作可能です。
モデリングで大事なことは、とにかく手を動かすことです。 最初は全然うまくいかないかもしれませんが、慣れてくると思うようにモデリングできるようになります。
今回お伝えした内容を参考に、モデルの作り方や操作方法について理解を深めてみませんか?
TEXT_山田 あずき/Azuki Yamada
EDIT_河内誠/Makoto Kawauchi(Vook編集部)
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