今回は、「Premiere Pro」で再生速度を変更する方法について、説明していきます。
以下の2つの方法を紹介します。
1.「速度・デュレーション機能」で再生速度を変更する方法
2.「タイムリマップ機能」で再生速度を変更する方法
わかりやすく、画像と動画付きで説明していきます。
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「速度・デュレーション機能」で再生速度を変更する方法
再生速度の変更方法の1つ目は「速度・デュレーション機能」です。
「速度・デュレーション機能」とは、動画全体やクリップをスローモーションにしたり、早送りにしたりする機能のことです。
1%単位で数値を調整しながら再生速度を変更することができるので、「絶対にこのスピードじゃなきゃダメ」といった正確性を求める必要がある際に役立ちます。
[新規プロジェクト]を開いて[ファイル→新規→シーケンス]の順番にクリックし、シーケンスの準備をします。
読み込んだ動画素材を準備したシーケンスにドラッグして今回の作業行程の準備が完了です。
この準備は今回の再生速度の変更だけではなく、Premiere Proで行う全ての動画編集での基礎となるので、スムーズにできるようにしておくと今後便利になります。
それでは、先ほど読み込んだ動画素材の再生速度を変更したい箇所の始めの部分から終わりの部分までを[レーザーツール]でカットします。
※動画全体の再生速度を変更したい場合はこの工程を飛ばしてOKです。
再生速度を変更したいクリップを選択します。
※先ほど[レーザーツール]を選択しているので、[選択ツール]を選択しなおしておきましょう。
右クリックし、一覧の中から[速度・デュレーション]を選択します。
「クリップ速度・デュレーションウィンドウ」がモニター中央に表示されます。
「クリップ速度・デュレーションウィンドウ」で、速度を変更します。
再生速度変更前のスピードがこちら。
スローモーションにしたい場合は、数字を小さくします。
例えば、50%に下げると2倍のスローモーションになります。
逆に早送りにしたい場合は数字を大きくします。
例えば、200%に上げると2倍の早送りになります。
スローモーションにした時には道路案内標識がしっかり読めるくらいになり、逆に早送りにした時には左側に止まっていた車があっという間にいなくなってしまいましたね。「速度・デュレーション機能」を使うと、簡単にこれだけの再生速度の差を出すことができます。
ただし1つ注意点があり、早送りにした際にシーケンスに空白部分ができてしまうため、選択ツールなどを使ってクリップ同士を繋げる作業を忘れないようにしましょう。
「タイムリマップ機能」で再生速度を変更する方法
再生速度の変更方法2つ目は「タイムリマップ機能」です。
「タイムリマップ機能」とは、動画を好きなタイミングでスローモーションにしたり、早回しをしたりする機能のことです。
動画のスピードに緩急をつけられるため、視聴する人を飽きさせない動画にすることができます。
「速度・デュレーション機能」の時と同じように、「タイムリマップ機能」を使いたい部分のクリップを選びます。
そしてクリップを右クリックし、[クリップキーフレームを表示→タイムリマップ→速度]の順に選択します。
クリップの速度を調整する白いラインが表示されているかどうか確認してください。
この白いラインを上下に移動させると、再生速度が調整できます。
例えば、上に移動させると、速度が上がります。
例えば、下に移動させると、速度が下がります。
これを組み合わせることで、植物などの成長スピードをあっという間に感じさせたり、時間が流れる速さを早く感じさせたり、逆に遅く感じさせたりできます。
また、「速度・デュレーション機能」と同様に、速度を上げた際にシーケンスに空白部分ができてしまうのでこちらもクリップ同士を繋げるのを忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は2種類の再生速度を変更する方法を説明しました。
それぞれに適しているシーンの例を紹介します。
「速度・デュレーション機能」が適している時の一例
・YouTubeのVlog風・バラエティー風の編集がしたい時
・「このスピードにしなきゃダメ」といったような決められたスピードがあり、正確性が必要な時
「タイムリマップ機能」が適している時の一例
・映画のような動画編集がしたい時
・少しずつスピードを早くしたり遅くしたりするような編集がしたい時
1つの動画で両方の機能を使ってみても面白いかもしれません。
「速度・デュレーション機能」と「タイムリマップ機能」の両方をマスターして、理想の動画を作り上げていきましょう。
TEXT_七瀬さく
EDIT_山北麻衣 / Mai Yamakita(Vook編集部)
解説シリーズ|Premiere Pro@
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