【液晶ペンタブレット】Xencelabs(センスラボ)が、プロ仕様を追求した新製品「ペンディスプレイ24」を発表

ドローイングやアニメーションなどのクリエイティブワークを直感的に行えるツールとして、液晶ペンタブレットは欠かせない。

動画編集、デジタルデザイン、イラストレーションなど様々な分野のクリエイターが液晶ペンタブレットを創作活動に利用している。そうした中、プロのクリエイターが求めるのは「より優れた描画体験」である。

プロのクリエイターに寄り添うことを理念に、革新的なペンタブレットを開発してきたXencelabs(センスラボ)テクノロジーが、2023年3月23日(木)に新製品「ペンディスプレイ24 Studioシリーズ」(以下、ペンディスプレイ24)の発表会を開催した。

自然な描画体験、驚異的な超高画質、10億7,000万色の色彩を実現したという本製品は、プロユースを追求したハイエンド液晶ペンタブレットとのこと。

2021年に第一弾のペンタブレットを発表して以来、市場の注目を浴び続けるXencelabsが次に起こす革命とは? 新製品の実力に迫る。

▲Xencelabs開発および製品責任者 マイケル・トンプソン氏による「ペンディスプレイ24」紹介ムービー

クリエイターに寄り添い、クリエイターと共に創り上げる製品を

本イベントの冒頭にて「クリエイターの選択肢として、(使用者と製品が)互いに切磋琢磨して生きていく製品になると思っている」と語ったのは、Xencelabsの日本と韓国市場の営業統括責任者 金 日太(キム・イルテ)氏だ。

▲金 日太氏(Xencelabs
Technologies Ltd. Head of Sales, Japan & Korea)

2019年にアメリカで創業したXencelabsは、は、プロのクリエイターを支援するクラス最高のドローイングソリューションを提供することに専念するというポリシーの下、これまでに3タイプの液晶ペンタブレット(※Xencelabsでは、「ドローイングディスプレイ」と称している)をリリースしてきた。

今回発表された「ペンディスプレイ24」は、プロのクリエイターに向けてデザインされた製品となっている。

24インチの画面を持つことから付けられたシンプルなネーミングからもわかる通り、奇を衒わないストレートなデザインは、クリエイターの創作に寄り添うことを徹底されている。

当日配布されたプレス向け資料より

【5月末まで】初夏のキャッシュバックキャンペーンを実施中!この機会をお見逃しなく!

PR:Vook school

「ペンディスプレイ24」が実現する描画体験

Xencelabsは、プロのクリエイターがペンタブレットに求めるのは「より優れた描画体験」だと考えている。

「ペンディスプレイ24」は、業界をリードするプロのアーティストや専門家の意見を取り入れ、彼らと共同で設計されたという。

その描き味の特長は次の通り;
・丁寧にデザインされた、エッチングされたガラススクリーン
・3g以下のクラス最高の起動力
・スイートスポットでの応答性を高める圧力曲線のチューニング
・手を滑らせるようにスクリーンを操作できる

また、表示忠実度にも徹底したこだわりが成されている。眩しさを抑えながら、使用感や視認性を損なわないように設計された強化ガラスがディスプレイに使用されている為、目に負担をかけるような映り込みやギラツキが排除されている(※1)。これにより、使用者は目の疲労を抑え、ナチュラルな光と向き合って作業することができる。

※1:XencelabsのSuper-AG Etching™ を採用した強化ガラスのディスプレイ。画面の明るさは330cd/m2であり、照明がある部屋でも鮮明に描画できるという

鮮やかな色彩性能にも気を配られており、4K(最大3,840×2,160ピクセル)の解像度を誇り、10億7,000万色を再現できる色彩性能は、業界で主要とされる色域をカバーしている。

• Adobe RGB:エリア110%、カバー率99%
• DCI-P3:エリア 109%, カバー率 93%
• REC 2020:エリア78%、カバー率78%

アーティストへの柔軟な対応/人間工学に基づいた親切な設計

「ペンディスプレイ24」について金氏は、「購入者がオープンボックスをした段階で全てが揃っている製品を目指した」と語る。

まず本製品には、3ボタン付きペン(v2)とボタンなしペン(v2)という、2種類のペンが付属する。

▲ 3ボタンあり/なしの2種類のペンが同梱される。筆圧レベルはどちらも8,192段階(筆圧カーブ調整機能付き)、解像度は5,080lpi

さらに、Xencelabsが開発した「クイッキーズ」も同梱される。

1つのアプリケーションごとに40の機能(8キー×5セット)を発揮できるショートカットキーを作成できるクイッキーズは、クリエイターに限らず放送業界などでも重宝されている。

「ペンディスプレイ24」本体には8つのアタッチメントが設けられており、人間工学に基づいて設計されたアタッチ位置にこれらの周辺機器を取り付けることができるという。

▲クイッキーズ。高精度の物理的ダイヤルによる入力も可能。ダイヤルではズーム、回転、ブラシサイズなどを調節できる

片手で調整可能なチルトスタンドも同梱されており、16~72°まで対応した角度調節が可能で、使用者にかける負担を限りなく軽減してくれる。

メタルバック・ハウジング(※2)構造により、ファンを使用せずに放熱を抑えられており、ディスプレイの表面温度が40°を超えることはなく、ファンもないため機体から音もしない。快適な画面表示温度と静音を実現している。

※2:メタルバック・ハウジングとは、半導体のヒートショックにも使用されるコンセプトで、金属による排熱が可能とのこと。

また「安心の2年間保証」も設けられている(消耗品を除く)。

「ペンディスプレイ24」は、クラス最高の機能性に加え、これらの人間工学に基づいた快適なユーザビリティと、クリエイターに寄り添ったサービス精神が魅力の製品と言えよう。

漫画家・小山喜崇氏によるドローイングデモ

イベントの後半では、実際に第一線で活躍するクリエイターを招き「ペンディスプレイ24」の使用感を披露するドローイングデモが開催された。

登壇したのは、集英社が運営するアプリ、少年ジャンプ+にて『センコーバトル』を連載中の漫画家・小山喜崇氏だ。

▲漫画家・小山喜崇氏によるドローイングデモ。実際に原稿にペンを入れる様子が披露された

小山氏は、会場で「ペンディスプレイ24」を使用して自身の漫画にペンを入れた。「画面に視差がなく、直感的な手の動きや力の入れ具合がイメージ通りに反映される」とコメント。

また、連載作家として締め切りに追われている際に「機体が熱くなり、手も熱くなってしまい作業を阻まれる」というペンタブレットの問題点を語ったが、「ペンディスプレイ24」は画面の温度が熱くなりづらいことから非常に使いやすいと評した。

小山氏はドローイングデモの披露中、「線を引くと言うところにばっちりと寄り添ってくれている。繊細な線、勢いのある線、どちらを描くのも優れている」と「ペンディスプレイ24」の描き心地を賞賛していた。

競争の激しい漫画業界で戦い続ける小山氏のような第一線級のクリエイターにとっても、本製品の描画体験とユーザビリティは魅力的に映ったようだ。

Xencelabsと「ペンディスプレイ24」のこれから

その後も、Xencelabsのペンタブレットを愛用しているYouTuber / イラストレーターとして活躍する さいとう なおき氏からのメッセージ動画も披露されるなど、国内のプロクリエイターからも着々と支持を集めている様子が窺えた。

また、長時間のPC作業を支えるためプロeスポーツプレイヤーのアドバイスを元に開発されたゲーミンググラス、「G-SQUARE」のTwitter担当であるG氏も登壇し、Xencelabsとの合同イラストコンテストである「第3回センスクエア」の開催も発表(※3)した。

※3:第3回センスクエアは、「ペンディプレイ24とG-SQUAREとクリエイター」をテーマに4月1日(土)~5月8日(日)まで開催予定。
https://www.g-square.biz/news/9635/

▲「G-SQUARE」のTwitter担当G氏

金氏はXencelabsの今後について、「この『ペンディスプレイ24』の発売によって、Xencelabsのフルラインナップが揃う形になる」と語り、今後は多軸スタンドの発表を予定していることや、27インチや16インチなどの画面サイズのタブレットのリリースも視野に入れていると語った。

クリエイターに寄り添うことを理念に製品を開発するXencelabsが、今後どのような革新を起こしていくか注目が集まる。

「ペンディスプレイ24 Studioシリーズ」
発売開始時期:5月19 日(金)発売開始予定
販売価格:298,000円(税込)
https://www.xencelabs.com/jp/products/pen-display

TEXT & PHOTO_桝本力丸 / Rikimaru Masumoto

コメントする

  • まだコメントはありません
Vook_editor

Vook編集部@Vook_editor

「映像クリエイターを無敵にする。」をビジョンとするVookの公式アカウント。映像制作のナレッジやTips、さまざまなクリエイターへのインタビューなどを発信しています。

Vook編集部さんの
他の記事をみる
記事特集一覧をみる