自主制作映画のワンシーンなどで使える、日中に撮影した素材を無理やり夜っぽく見せる手段として「Day for Night」という手法があります。

この手法を使うことによって、ISOを上げずに撮影が可能なので、暗部ノイズを減らすことができます。また、夜のシーンを昼間に撮れるので、撮影スケジュールの短縮につながったり、照明を減らすことができたりするかもしれません!

参考映像(適用前後の比較)「I Hate Your Laugh!(短編映画)」

 【before】元の映像素材。↓↓↓↓↓↓↓

【After】グレーディング後

こちらのグレーディングの方法を紹介していきます。


ちなみに、全体のノードはこんな感じです。
プライマリ・セカンダリの順にそれぞれの作業を解説していきます!

1. (プライマリ)夜のルックにする

「夜っぽい」と一言で言われても、具体的によくわからないので、まずは、本物の夜の映像(画像)を、波形モニターを見ながら真似します。画像でも構わないので、自分の理想に近い素材をDaVinciに読み込ませて、波形モニターを近づけて行く方法で夜のルックにしていきます。

 元の映像素材。

プライマリで夜っぽくした素材。

夜の青白さなどを、既存の夜の画像の波形を見て真似しながら表現していきます。

  1. カラーホイールのリフト・ガンマ・ゲイン・オフセットのそれぞれの値を、目標の波形に近づけるように下げていく。(下のダイアル)
  2. カラーホイールを使って青方向にシフトさせる。
  3. 色温度も下げて青方向に持っていく。
  4. 彩度を下げる。

この辺りの作業は、参考映像に近づけて行くように感覚でいじっても大丈夫です。とにかく完成イメージを描いてから行った方が良いです。

続いて、セカンダリのグレーディングに移っていきます。

2. パラレルノードを使って、スキントーンを保持する

プライマリで夜感を出すために青方向に振ってしまったため、スキントーンも失われてしまいました。そのため、パラレルノードを作り、肌の色を保持させます。

パラレルノードを使い、スキントーンを戻す

  1. パラレルノードの作成。(各ノードの違いについてはこちら
  2. スキントーンのみをクオリファイアーツールで抜く。
  3. ベクトルスコープのスキントーンインジケータを見ながらスキントーンを調整。インジケータの線を参考にスキントーンを調節すると綺麗な色が出るかなと思います。

3. (セカンダリ)細かい部分の調整

細かい部分をそれぞれ修正したノード

あとは、気になった部分を修正しました。

まとめ

こんな感じで、日中に撮影した素材を夜っぽくグレーディングしてみました。
Day For Nightは、やりやすい素材とやりにくい素材があります。今回は画面内にキーとなる照明が存在していないので、月光のていでグレーディングを行いましたが、街灯などがうつっている場合、その街灯のていでグレーディングしてみるのもおもしろいかなとおもいます。(街灯の作り方チュートリアル)
そのほかにも、空が写っている場合や天候によってもアプローチの仕方が変わってくると思うので、まずは完成イメージから作って行くやり方をお勧めします!
また、先ほども書きましたが、暗部ノイズを減らすことができたり、撮影スケジュールにも貢献してくれると思うのでぜひ試してみてください!

参考リンク

http://noamkroll.com/5-easy-tips-for-achieving-excellent-day-for-night-shots-on-set-and-in-post/ 記事

https://www.premiumbeat.com/blog/5-reasons-day-for-night-footage-doesnt-look-right/ 記事

https://www.youtube.com/watch?v=_AqJkf-qdRg Tips

https://www.youtube.com/watch?v=NM7hkSmHAL4 Tips2

http://www.4kshooters.net/2017/02/11/use-this-advanced-creative-technique-to-convert-day-to-night-footage-in-resolve-12-5/ 街灯の作り方

https://vimeo.com/107382896 参考映像

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