【YouTube動画編集】Premiere Proで、不気味なテロップを作ろう!

こんにちは、葉っぱと申します。
普段は動画編集初心者の方向けに、YouTube編集向けのPremiere Proチュートリアルを発信している者です。

「テロップの作り方解説シリーズ」第5弾となる今回は、Premiere Proを使った、不気味なテロップの作り方をご紹介します。

<動画で見たい、細かい話が聞きたい場合はこちらから!>

第1弾「光るテロップの作り方」はこちら

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第2弾「しましまテロップの作り方」はこちら
【YouTube動画編集】Premiere Proで、しましまのテロップを作ろう!

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第3弾「虹色テロップの作り方」はこちら
【YouTube動画編集】Premiere Proで、虹色に輝くテロップを作ろう!

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第4弾「超おしゃれなテロップの作り方」はこちら
【YouTube動画編集】Premiere Proで、テレビでよく見る超おしゃれなテロップを作ろう!

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下準備

まずは、シーケンスとテキストを作成します。すでに作ってある方や、やり方がわかる方は次の「グラデーション」まで飛ばしてください。

シーケンスを作成

使いたい素材がある方は、タイムラインにドラッグ&ドロップで作成します。

素材がない場合は、【Win】はCtrl + N、【Mac】はCmd + Nでシーケンス作成のウィンドウを表示します。

今回は「AVCHD > 1080p > AVCHD 1080p30」のプリセットを使用します。
クライアントからの指示や公開媒体の指定がある場合はそちらを優先してください!

テキストを作成

Tのキーを押して[横書き文字ツール]に切り替えてから、画面をクリックして好きな文を入力します。次にエッセンシャルグラフィックスのパネルを開き、フォントを変えます。

今回はAdobe Fotnsで配布されている「異世ゴ」を使用します。

ダウンロードはこちらから
https://fonts.adobe.com/fonts/isego

何も装飾していないのに、すでに不穏な雰囲気がありますよね。

ほかにも、過去のフォント紹介記事で登場した「零ゴシック」もオススメなので、まだ読んでいない方はあわせてご覧ください!

フォント紹介記事はコチラ!

【YouTube動画編集】ゲーム実況・エンタメ動画編集で役立つ!フォント10選 <Adobeユーザーは追加料金なし>

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グラデーション

円形でグラデーションを作る

まず、塗りのカラーピッカーを開いて[べタ塗り]から[円形グラデーション]に変更します。

下の画像で示した左側の四角をクリックして選択します。この四角を「カラー分岐点」といいます(以下、分岐点と表記します)。

そして、カラーコードの欄に#FF0000を入力してから、右側の分岐点のカラーコードを#A30000に設定します。

これで、内側が若干明るく、外側が暗めの赤ができあがりました。Photoshopの光彩(内側)のようなイメージです。

中間点を調整する

このままでも大きな問題はないのですが、この後に使うエフェクトのことも加味して、読みやすくするために内側の明るい赤色の範囲を大きくします。

どちらかの分岐点を選択すると、下の画像で示した小さいひし形が現れます。このひし形を「カラー中間点」といいます(以下、中間点と表記します)。

中間点をクリックで選択したら、下記の画像で示した場所を85%にします。

これで、塗りの設定はバッチリです!

シャドウ

シャドウをつける

次にシャドウをつけます。
それぞれの項目に下記の値を設定します。

色:#000000
不透明度:100%
角度:135°
距離:0.0
サイズ:20.0
ブラー:40

明朝体は特になのですが、太さやフォントによっては同じ数値でもシャドウの見栄えが違ってきます。
上記の数値をベースに、ご自身が使用しているフォントに合わせて、お好みでアレンジしてください。

これで、背景が明るくても暗くても読める不気味なデザインができあがりました。

モヤモヤをかける

モヤモヤのエフェクト

ここからはエフェクトを使って動くモヤモヤをかけていきます。

エフェクトパネルで「フラクタルノイズ」と入力すると[VRフラクタルノイズ]というエフェクトが出てきます。このエフェクトクリップにドラッグ&ドロップで適用します。

After Effectsを使う方なら非常に馴染みのあるエフェクトですよね。

このままだとモヤモヤすぎて何も見えないので、テロップが読める状態にしていきます。

エフェクトコントロールパネルを開いて[VRフラクタルノイズ]を見つけたら、[描画モード]を[乗算]に変えます。

これで灰色の部分が目立たなくなり、黒いモヤモヤだけが残りました。

余談ですが、フラクタルノイズに関係なく、描画モードは使い分けるだけでおしゃれな演出を簡単に作ることができます。

特に描画モードを使ったこちらのテロップが大人気なので、あわせてご覧ください!

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モヤモヤを調整する

エフェクトコントロールパネルの[VRフラクタルノイズ]で、各項目を下記の数値に設定します。

コントラスト:160.0
明度:40.0
サブ設定 > サブ影響 70.0
※その他の項目は変更しなくて大丈夫です。

サブ影響は数値によってかなり見た目が変わります。

例えば、数値を高めに設定するとモヤモヤがバキバキになります。イメージとしては物理的に不気味な感じで、「錆」「血」「病気」のような雰囲気です。

逆に、数値を低めに設定するとさらにモヤモヤになります。イメージとしては得体の知れない怖さで、「不安」「幽霊」「闇」のような雰囲気です。

どんな動画のどのタイミングで使いたいのかを考えて、適宜アレンジしちゃってください!

モヤモヤを動かす

次はモヤモヤを動かしていきます。
ただし、このまま動かすと後々トラブルが起きるので、それを回避しながら作っていきます。

クリップを伸ばす

テキストを入力してクリップを作成した場合、特に変えていなければ長さが5秒になっているはずです。これだと短いので、15秒まで伸ばします。

これがトラブルを回避する上で非常に重要です。重要な理由は最後のプリセットを保存する際にお話しします。

キーフレームを作る

再生ヘッドをクリップの先頭に移動したら、[展開]のキーフレームを作ります。

再生ヘッドを一番後ろに移動してキーフレームを作り、1080と入力します。

この項目は角度を表しているので、1080と入力すると「3×0.0°」という表記になりますが気にしないでください

これでモヤモヤを動かすことができました!再生してご自身の画面で確かめてみてください。

この際に気を付けてほしいポイントが、テロップがしっかり読みやすいかどうかです。

いざ動かしてみると「思ったよりモヤモヤが強くて読みづらかった」という場合があります。
あくまでモヤモヤを作っているときは1フレームの静止画しか見られていないので、全体を通して読みやすいか確認してください。

もし、読みづらかった場合は[明度]の数値を上げるとお手軽に調整できます

ブワッと出す

ただ表示するだけだと全く怖くないので、ブワッと闇の中から出てくる演出を作ります。

エフェクトを3つかける

エフェクトパネルで「色かぶり補正」と入力すると[色かぶり補正]というエフェクトが出てきます。このエフェクトクリップにドラッグ&ドロップで適用します。

色かぶりの「かぶり」が漢字になっていると出てこないので、必ずひらがなで入力してください

エフェクトパネルで「ブラー」と入力すると[ブラー(ガウス)]というエフェクトが出てきます。このエフェクトクリップにドラッグ&ドロップで適用します。

※動画内では[ブラー(方向)]を使用していますが、不具合があるので[ブラー(ガウス)]を使用します。

エフェクトパネルで「トランスフォーム」と入力すると[トランスフォーム]というエフェクトが出てきます。このエフェクトクリップにドラッグ&ドロップで適用します。

これで「色かぶり補正」「ブラー(ガウス)」「トランスフォーム」の合計3つのエフェクトがかかりました。

闇に飲まれる

エフェクトコントロールパネルを開いて[色かぶり補正]を見つけたら、「ホワイトをマップ」のカラーピッカーを開き、カラーコードを「#000000」に設定します。

クリップの先頭に再生ヘッドを移動させ「色合いの量」のキーフレームを作ります。

先頭から15フレーム進んだ先で「色合いの量」のキーフレームを作り、数値を0に設定します。

これで真っ暗闇からテロップが見えるようになりました。ぜひ再生して確認してください。

闇をボヤかす

[ブラー(ガウス)]を見つけたら、「ブラーの方向」を「垂直」に変更します。

クリップの先頭に再生ヘッドを移動させ、「ブラー」のキーフレームを作り、数値を100に設定します。

先頭から15フレーム進んだ先で「ブラー」のキーフレームを作り、0と入力します。

次に、[トランスフォーム]の項目を見つけたら、「不透明度」のキーフレームを作り、1フレーム目に「0」と15フレーム目に「100」と入力します。

あとは[色かぶり補正][ブラー(ガウス)][トランスフォーム]の15フレーム目のキーフレームをすべて選択して右クリックし、[イーズイン]を選択します。

15フレーム目のキーフレームが、画像の形になっていれば成功です。

これで完成なので、ぜひ再生して確認してみてください!

プリセットを保存して使いまわす

何度も使いまわせるように、プリセットとして保存します。

プリセット保存

今回使用した合計4つの[VRフラクタルノイズ][色かぶり補正][ブラー(ガウス)][トランスフォーム]を全て選択します。

WindowsはCtrl、MacはCmdを押しながら、各エフェクトをクリックします。

選択したエフェクト名の上で右クリックし、[プリセットの保存]を選択します。

下の画像のようなウィンドウが出てくるので、ご自身でわかりやすい名前をつけてください。

種類の欄に3つ項目があるので、必ず[インポイント基準]を選択してください。

名前をつけてインポイント基準を選択したら、[OK]を押してウィンドウを閉じます。

種類で選べる項目は、このプリセットを適用したクリップのどこを基準にキーフレームを配置するか決めるものです。

インポイント基準の場合、適用したクリップの先頭からキーフレームが配置されるので、今回作った演出がそのまま使用できます。

ただし、先頭を基準に作成するため、クリップが最後のキーフレームより長い場合は途中で止まってしまうのです。

これが、トラブル回避のためにクリップを伸ばした理由です。

もし5秒の長さで作成した場合、5秒以上のクリップに適用すると途中でモヤモヤが止まってしまいます。

なので、余裕を持たせるために15秒先まで動くように設定しました。

さすがにこのテロップを15秒間表示し続けることはないと思いますが、もしそれ以上表示する場合は[VRフラクタルノイズ]の「展開」の最後のキーフレームを一番後ろまで移動させ、適宜数値を変更してください。

使いまわす

エフェクトのパネルでご自身がつけたプリセット名を入力します。すると、プリセットの欄に保存したものが表示されます。

このプリセットクリップにあてるだけで、簡単に使いまわすことができます!

さいごに

今回はテロップのデザインから、読みやすさの調整、出し方、プリセットの保存まで盛り沢山でしたね!

これにてテロップの作り方解説シリーズはおしまいです。読んでくれた方々、誠にありがとうございました!

それではまた動画か記事でお会いしましょう! それでは~!

  • 葉っぱ

    Adobe Premiere Pro の使い方をメインに、YouTube編集向けのチュートリアルを発信しているYouTuberです。「これから動画編集を始める」「操作はわかったけど何をしたらいいかわからない」そんな方のお役に立てれば嬉しいです。一緒に楽しんで創っていきましょう!

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