トランジションとは、シーンの切り替え時に映像や音声などがスムーズに変化する演出のことです。「DaVinci Resolve」では、様々なトランジションを利用することができます。
今回は、Davinci Resolveでのトランジションの挿入方法や、使いやすいトランジションをいくつか紹介していきます。
トランジションとは?
動画編集における「トランジション」とは、シーンの切り替え時に、映像や音声などがスムーズに変化する演出のことを指します。トランジションは、映像や音声の瞬間的な切り替えを避け、視聴者にシーンの移行をより自然に感じさせるために使用されます。
トランジションには様々な種類があり、カット(シーンを真っ二つに切り替えること)以外にも、フェードイン・フェードアウト、スライド、ワイプ、ズームなどがあります。それぞれのトランジションには、異なる演出効果があります。
そのため、制作する動画に合わせて適切なトランジションを選択することが大事です。この記事では、DaVinci Resolveのプリセットの中から、よく使用される代表的なトランジションをご紹介します。
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トランジションを挿入する方法
まずはトランジションの挿入方法について解説します。
Davinci Resolveは編集の工程ごとに画面最下部中央のタブからページを切り替えますが、今回は「エディットページ」での編集を前提に解説していきます。
まずは、画面左上の[エフェクトライブラリ]をクリックしてください。
左下にツールボックスが表示されたら、その中にある[ビデオトランジション]を選択します。
利用可能なトランジションが一覧で表示されます。
任意のトランジションを選択し、トランジションをかけたいクリップとクリップの間にドラッグ&ドロップで挿入します。
注意点として、どちらか一方のクリップのみにしか適用されないなどうまくいかない場合もあります。そんなときはタイムラインを拡大してみてください。
トランジションを削除したい場合は、削除したいトランジションを選択した状態でDelete(WindowsはBack Space)を押すと削除できます。
簡単に使い回す方法(お気に入り登録)
たくさんのトランジションがありますが、使っているうちによく使うもの、使わないものが出てきます。そんな中、毎回トランジションを探すのは少し面倒ですよね。
各トランジションにマウスカーソルを乗せると、右端に星のアイコンが表示されます。この星をクリックすると「お気に入り」として登録が可能です。
お気に入り登録したトランジションは、以降は画面左下の[お気に入り]をクリックすると一覧で表示されるので管理がしやすくなります。
使いやすいトランジション
次によく使われる代表的なトランジションをご紹介します。「たくさんありすぎて何から使えばいいのかわからない」という場合は、まずはこれらのトランジションを使ってみて、どのような表現ができるのか体感してみましょう。
カラーディップ
カラーディップは、映像の切り替えが起こる瞬間に、一時的に画面が単色になります。この単色の画面に、次の映像の色調が徐々に現れることで、映像の切り替えを行います。
画面右上のインスペクタから自由な色を指定できます。黒にすると「暗転」となります。
逆に白にすると「明転」と呼ばれるトランジションになります。
クロスディゾルブ
クロスディゾルブは前のクリップが徐々に後ろのクリップに切り替わっていきます。いわゆる「クロスフェード」になるトランジションです。
クロスさせることで一時的に2つの映像が重なるため、ゆったりとした時間の経過の表現など前後の映像の対比を意識したいですね。オーソドックスなトランジションで、導入しやすい反面、多用しすぎるとちょっとしつこくなるので注意しましょう。
Pan Left・Right
「パン」とはカメラの垂直位置を固定したまま左右に振る撮影技法です。このトランジションは編集によって擬似的にそのパンを表現できます。
映像が左右に切り替わり、時の流れや情景などを表現できます。また、躍動感のある演出となるため、静止画や動かない被写体の切り替えなどに使うと動きのある映像を作ることができます。
Slide Left・Right
プレゼンのようなスライドを表現できるトランジションです。前の映像が後ろの映像によって押し出されるため、シーンが切り変わったことがわかりやすいです。
場面の大きな転換など、ダイナミックな表現が可能です。
まとめ
今回は、「DaVinci Resolve」のトランジションについて解説しました。トランジションは映像の切り替えをよりスムーズにするために使用されるエフェクトであり、たくさんの種類があります。
そのため、動画編集においてトランジションを使う際には、以下の点に注意することが重要です。
・過剰に使用しないこと
・適切な場面で使用すること
・時間を調整して適切な長さにすること
・セリフ、BGM、SEとのタイミングを考慮すること
これらの注意点を踏まえてトランジションを使えるようになると、よりスムーズでダイナミックな映像編集を実現することができます。
TEXT_野口 銀河
EDIT_山北麻衣 / Mai Yamakita(Vook編集部)
基礎解説シリーズ|DaVinci Resolve@sugai_usg2325
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