今回はPremiere Proのアップデートで話題のテキストをベースにした動画編集の方法を基礎から徹底解説します。
テキストから動画を編集する方法は以下の通りです。
わかりやすく画像付きで解説していきます。
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自動で文字起こし
テキストで編集をしていくには、まずPremiere Proの自動文字起こし機能を使用する必要があります。
以前のバージョンとはいくつか設定が異なるので、これまで文字起こしツールを使っていた方も順を追うことをオススメします。
環境設定
実際に文字を起こす前に言語設定が必要です。
[編集→環境設定→文字起こし]で設定画面を開きます。
「デフォルトの言語」を日本語に変更し、「OK」で環境設定を閉じます。
文字起こしをする
設定が終わったら
[テキストパネル→文字起こし]を開きましょう。
テキストパネルが見つからない場合は、[画面上部タブ→ウィンドウ→テキスト]と押すことで表示できます。
「文字起こしを開始」をクリックすると、自動で文字起こしが開始されます。
しばらくすると文字起こしが完了します。
精度も以前のバージョンより、格段に上がった印象です。
テキストベースで編集する
ここからはテキストベースの編集方法を解説していきます。
赤で囲った文章の部分を取り除いてみます。
文章をクリックしたままドラッグし選択します。
下の画像のように選択した文章に応じた部分に、タイムライン上でイン・アウトポイントが設定されます。
右クリックを押すとメニューが表示されるので、「削除(リップル)」を選択します。
選択した部分がカットされ、リップルも削除されました。
この操作はテキストを選択した状態でDeleteを押しても実行できます。
あえてリップルを残したい場合は(リップル)ではない、「削除」を選択しましょう。
カットした部分を差し込む
テキストパネル上でコピーやペーストも行えます。
テキストを選択し、Ctrl + Xで切り取り。
差し込みたい部分を選択してCtrl + Vすると、テキストだけでなくタイムライン上でも貼り付けができました。
これまでのようにペーストしたら、もともとあったクリップが上書きされるのではなく、入れたいところに簡単に差し込みできるので非常に便利です。
間(一時停止)を詰める
テキストの中で[…]となっている部分は、Premiere Proが自動で検出した『間』です。Premiere Pro上では『一時停止』といいます。
これもテキストと同様に選択して操作できるので、
間を詰めたい部分を選んでDeleteを押すだけで…
簡単に無音部分をカットできます。
一時停止の検出設定
一時停止の検出設定を変えたいときは、テキストパネルの右上にある三点リーダーのボタンから[一時停止→一時停止の長さを設定]を選択します。
ここで検出する無音時間の長さを設定できます。
文字起こし編集用のワークスペース
文字起こしに特化したワークスペースも追加されました。
プロジェクトの右上にあるワークスペースのボタンから「文字起こしベースの編集」を選択すると、テキストパネルが大きく表示されたワークスペースを開くことができます。
ソースから文字起こし
これまではタイムラインに配置されたクリップでのみ文字起こしが可能でしたが、ソースの時点でも文字起こしが可能になりました。
ソースを選択した状態でテキストパネルを開くと「ソースから文字起こし」のボタンが表示されます。
ソースなのでカットなどを行なうことはできませんが、
挿入したい文字を選択すればソースでもイン・アウトが設定されるので、これまでのように再生しながらイン・アウトを付ける必要がなくなりました。
まとめ
今回のアップデートではテキスト周りのAIが強化され、テキストをベースにした動画編集が実用レベルで使えるようになりました。
AI機能の先端をいくのがAdobeのソフトウェアの強味ともいえるので、今後とも最新のアップデート情報には注目していきましょう。
TEXT/EDIT_河内誠/Makoto Kawauchi(Vook編集部)
解説シリーズ|Premiere Pro@
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