2018.01.02 (最終更新日: 2020.06.29)

Bradford Youngに学ぶDOF表現

こんにちは。

2017年は映画の当たり年でした。
なかでも、DOF(Depth of Field、被写界深度)の使い方がとても印象的な映画があったので撮影監督と合わせてご紹介します。

ブラッドフォード・ヤング

「メッセージ(原題:Arrival)」です。


監督はブレードランナーの新作でも有名なドゥニ・ヴィルヌーヴ(発音しづらい名前)。

そんな彼の映画で撮影監督をつとめていたのがブラッドフォード・ヤングです。

この映画、本当に繊細で驚きました。
今回はその撮影術にフォーカスしたいと思います。

浅い被写界深度

映画の冒頭のシークエンスです。
長編映画でここまでボカしてくるのはあまり目にしないかもしれません。
昨今はDSLRムービーの普及で、DOFの浅い画作りは珍しくありませんね。フルサイズセンサーを使った動画が増えたのでむしろ食傷気味なほどです。

しかしこの映画の場合、もちろん明確な意図を持ってこのボケボケを採用しています。
まだご覧になっていない方にはネタバレになってしまうので詳しくは避けますが、映画のテーマである「過去と現在と未来」という時間感覚をビジュアルで表現するためだと思われます。

DOFを浅くした時に得られる、どこか非現実的な効果を上手く取り入れているのには感心してしまいました。そして、この冒頭のシーンが映画の後半から劇的に効いてきます。未見の方は是非注目しながら見てみてください!

他にも…

昨年アカデミー賞を受賞した映画「ムーンライト」のワンシーンです。
この映画も撮影監督こそ違いますが、極端に浅いDOFが多用されています。主人公の孤独や疎外感を表現するために絶妙に取り入れていて、必見です!

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