照明の使い方と撮影準備

インタビュー撮影の照明の時に一番考えることは、話している人物と話の内容が視聴者に伝わる際の印象です。そのために美術、ロケーション、そして照明は重要な役割を持っています。今回はインタビューを撮影する際の照明方法について一つの手引きとなる考え方をまとめました。

ロケーションはあえて黒く塗りつぶされた壁を背景にとって撮影をすることにしました。モデルの女性に入っていただいたのですが、20歳前後らしい可愛さを持っている女性だったのでオレンジのソファにチェックのスカーフなどで少しデコレーションを加え、背景にはふわっとしたススキ(?)の観葉植物を配置して印象を柔らかくしてあります。ここまで出来ると実際に照明にとりかかります。

まず照明の考え方として、課題を1つ1つ手順良く解決していくやり方で照明を追加していきます。

キーライト

とりあえず今は何にも照明がついていない状態です。これでは被写体が見えないので、撮影する際には出来る限り早くキーライトをセットアップします。何をするにもキーライトが全てです。

今回はキーライトにLumos Hawk 150をセットアップします。


バックライト

ひとまずキーライトがついて被写体のモデル女性が明るくなりました。まだこれだと印象が全体的に暗すぎるので、次にバックライトを追加します。バックライトは被写体と出来れば完全に切り離してコントロール出来るようにしておくと背景の明るさの調整を、被写体の明るさに影響を与えること無く行うことが可能です。今回はDLH400Dを使いました。


キーライトの追加

バックライトを追加することで背景は良い感じになりましたが、被写体が余計に暗く感じるようになってしまいました。これではモデルが背景の明るさで埋もれてしまうので、適正露出になるようにキーライトを追加する必要があります。ここでフィルを使わない理由は、単にキーライトのボリュームが弱いと感じたからです。今回はLumos Hawk 100を使いました。


フィルライト&アイライト

最後にフィルライトを追加します。キーライトはフロストとトレーシングペーパーでソフトな明かりになるようにしてありますが、それでもまだ影は強く彼女の首元や目の下に残っています。フィルライトをキーライトとは反対の画面右方向から補完することも出来ますが、影の按配を考えて今回はBladeLightをフィルライトとして下方から追加しました。この際に光が不自然に強すぎて光体が画面下から来ているのが分からないようになっていることを意識します。


またフィルライトの光が目のアイライトとして使うことも出来ることを考えながら照明のポジションを選びます。こうして出来た映像にはキーライトとフィルライト両方のアイライトが入ってキラキラした明るい表情になりました。

黒のフラッグと使い方の例

今回のインタビュー風景はスタジオでは無く一般的なビルの一角をお借りして撮影したので、どうしても環境光が入ってしまいます。天井の電気を消すことが出来なかったり、入り口からの明かりが溢れてきたりします。そういう明かりを今度はカットするためにフラッグを使うことが出来ます。

天井のライトをカット


被写体にかかるバックライトをカット




まとめ

以上が今回のインタビュー撮影の照明です。今回の記事で考えるべきは、

  1. 撮影している内容に合わせた印象作りをまずイメージすること
  2. 構図の課題を1つ1つクリアしていくように照明を追加していくこと
  3. その際に様々な明かりが互いの被写体(人物、背景、物など)に与える影響を減らすこと
  4. 目的の無い明かりは必要が無い限りは消す、消せない場合はフラッグを使ってカバーする

ということでした。

このように照明の根本的な利用法を考えることで、状況と目的が違う多くの撮影現場で瞬時に必要な照明機材などを考えることが出来るようになります。

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