C200の素材を借りて、DaVinci Resolveでグレーディング

今回のクリスマスは、知人の長谷川祐史カメラマンさんが持っている、Canon C200のデータをいただいて、実際にDaVinci Resolveに取り込んでグレーディングページの状況を確認してみました。撮影は長谷川さん本人です。ありがとうございます!

前回は2つのルートでグレーディングにたどり着くことを検討しました。

それに続いて、今回はLUTを使ってグレーディングのテストをしてみました。前回の記事はこちらから読むことが出来ます。

[Canon] C200をDaVinci Resolveでグレーディングしてみた印象(1)

この情報は2017年12月25日のクリスマスに実験してみたものなので、今後新しいファームウェアアップデートが出来るまでしか参考になりませんが、どうぞ。

LOGっぽいのでLUTをあててグレーディング

Camera RAWにCanon Rawが無いのを今知りましたが、他のCamera RAW設定での実験でも結果的に何も影響は出ないことが分かりました。とはいえ、取り込みも出来るし、実際に見ることが出来るので、編集出来るし、何かしらのLOG設定でデコードされているのは分かるので、LUTをあててグレーディングしてみます。

カラーマネジメント

試しに、「DaVinci YRGB Color Managed」のタイムラインカラースペースをRec.709 ガンマ2.4で実験。RAW撮影なので、Camera RAWで設定しない限りは、インプットカラースペースにかかわらず、タイムラインカラースペースに変換されるはず、と思ったんですが変化無し。


そのあとでインプットカラースペースを「Canon Cinema Gamut / Canon Log」にしてみると、色が随分と変化しました。これはRAWなのか、LOGなのかちょっとよくわからない状態になっています。

ビデオサロンさんでは、LOG(Canon のC-Log2の状態)素材状態になっていると記事で掲載されています



インプットカラースペースを変換すると、色が変わるので素材はRAWでは無いことは確か。試しにやった普通のC-log(C-log2の前のモデル)で試すと色が変。

というわけなので、C200のグレーディングは「DaVinci YRGB」で、タイムラインカラースペースを「Rec.709 ガンマ 2.4」にして作業することにしました。(ディスプレイリファードの状態)

これがDaVinciに取り込んだだけの状態の素材イメージ。



LOGっぽい元素材 - CRDで確認したISOは500 / ノイズも確認出来る

LUTテスト

Canon LUTでテスト

実景素材のグレーディングテストは、12bit RAWの素材を使いました。実際にLOG状態であれば、12bitか分からないですが結果はあとから。

まずCanonのウェブサイトでダウンロード出来る、3D LUTのパッケージがあったので、DaVinci Resolveに取り込んで、「Canon Log2 to Rec.709」と「Canon Log3 to Rec.709」を試してみました。


Canon Log2 to Rec.709


Canon Log3 to Rec.709

印象としてはコントラストはよくなったけど、彩度は対して上がっていないイメージ。

DaVinci Resolve自前のLUTでテスト

次にDaVinci Resolveに最初から搭載されているLUTを使用して、どれが自然に見えるかを試しました。試したのはARRI LOG-C to Rec.709、SONY S-Log3 to Rec.709、それとBlackmagic 4.6K Film to Rec.709です。

結果は以下の通り。

ARRI LOG-C to Rec.709 LUT を使った時はCanon LUTと比べ彩度も上がり比較的良い印象でした。

SONY S-Log3 to Rec.709 LUT を使うと色味は似てますが、若干露出が暗め。色味やコントラストはそれほどARRI LOG-C to 709と対して変わりません。

Blackmagic 4.6K Film to Rec.709 LUT を使用した場合は前者よりも随分明るく、コントラストも強く無い印象になりました。色味は対して前者と変わりません。

Canon LUTとArri LUTの比較

Canonの3D LUTに彩度を50から85に上げてみて、Arri Log-C to Rec.709も彩度を少しだけあげて、見比べてみました。



Canon Log2 to Rec.709(上) / ARRI Log-C to Rec.709(下)

結果はCanon LUTの方が暗部の彩度が不自然に上がりすぎなくて良い感じになりました。(個人的な感想)Arri Log-C to Rec.709は暗い部分の彩度がグっと上がってすでにカラフルな印象になります。あとから調整する時のためのベースノード作りはCanonのLUTの方が楽かもな印象でした。

DaVinciに最初からあるLUTを使ってグレーディング

1番最初のARRI LOG-C to Rec.709を使った状態から、チラッとグレーディングを進めてみます。LUTあてても、白トビ / 黒つぶれして無かったので、LUTのあとにシリアルノードでグレーディングしてみました。


C200 RAW素材にARRI LOG-C to Rec.709のLUTを使った状態のスコープ

ノードをいっぱい使ってみる

12bitの素材か確かめることも兼ねて、無茶目でコントラストをあげてもバンディングなど出ないかチェックしてみました。セカンダリーも複数使ってみましたが、結果は、普通のパソコンディスプレイで見るのには、まったく問題無い品質で作業出来たと思います。


とりあえずステップに分けて、いろんなことを試してみました。

結果




200-300%ズームした画像 / ISO500での撮影だったので、ノイズ除去するとあまり気にならない。バンディングも全然無い。

素材は夕暮れの撮影なので、ISOは500でしたが全体的に若干ノイズが入っていました。この程度であれば、DaVinci Resolveのノイズ除去で作業出来ました。


上・下の画像で同じノイズ除去の値を使っています。

室内の高感度ISOテスト

室内でISO2000くらいまで上げた次の素材は、さらに全体的にノイズが入っています。ノイズ除去しても難しいくらい残っているため、ISOはそんなに上げて使うことは出来なさそうです。



ISO2000の元素材ーすでに結構ノイズがのっているのが分かる

ノードで簡単に補正してからノイズ除去しても、どうしても目に見えてノイズが出ているのが分かります。これ以上すると、なんか滑らかになりすぎて変なので、ノイズ除去はやりすぎ無いようにします。




簡単に色とコントラストを補正し、ノイズ除去した画像

スキントーンの印象

ほんとに簡単な補正しかしてませんが、ARRI LOG-C to Rec.709を使うと、全体的な彩度が上がるものの、肌色は綺麗に出る印象がしました。


彩度設定:75

冒頭でダウンロードしたCanon LUTを使うと、やっぱりLOG-C to Rec.709よりも肌色の彩度が低い印象になります。


Canon LUTのCanon Log2 to Rec.709を使用 / 彩度設定:75

彩度をさらに高めてやると結構良い感じです。


彩度設定:85

印象まとめ

もうちょっと実際に使ってみないと分からないですが、グレーディングの印象は良かったです。

RAW設定の状況が分からないにしても、ディスプレイリファードで作業しているので、キャリブレーションをしておいて、あとで別デバイスで確認しながら見ていくと大丈夫そうです。

撮影時の露出設定に近い状態で、LOGデータと同じような形でDaVinciに取り込まれていました。グレーディングになると、10bit-12bitのダイナミックレンジもある感じの状態で色々イジっても全然問題無かったです。

普通に実践でもいけそーです。

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