ザザザッ…ザザザッ!!そう、グリッチエフェクト!!
つい入れたくなっちゃいますよね。
ロゴに使ってもカッコイイし、テキストの演出にしてもカッコイイ…。
ってことで今回はそのグリッチエフェクトの作り方を紹介します!
AfterEffectsの標準エフェクトで作ることができるので是非チャレンジしてみてください。
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完成形はこんな感じ
それでは実際につくっていきましょう!
①下地の作成
コンポジションを作成し、素材となる動画を配置します。
②フラクタルノイズの設定
①で配置した動画の上に平面レイヤーを作成します。
作成した平面レイヤーに[フラクタルノイズ]を適用します。
ノイズの種類を[ブロック]にし、コントラスト・明るさ・トランスフォームを下図の数値に変更すると、このようになります。
そして、展開のキーフレームボタンをAltキーを押しながらクリックし、エクスプレッション[time*3000]と入力します。
そうすることで作成したノイズが猛スピードでザザザッ!と動きます。
これを③のマップとして使用するので一旦非表示にしておきます。
③ディスプレイスメントマップの設定
②の下に調整レイヤーを作成し、[ディスプレイスメントマップ]を適用します。
[マップレイヤー]のプルダウンから②で作成したフラクタルノイズのレイヤーを選択します。
右隣のプルダウンを[ソース]から[エフェクトとマスク]に変更します。
[最大水平の置き換え][最大垂直の置き換え]の数値を変化させることで、②で作成したマップを元に画がズレていきます。
この時、[ピクセルをラップする]にチェックを入れておきましょう。
両端の足りない画の部分を補完してくれます。
完了したら調整レイヤーをグリッチエフェクトを適用したい部分だけ残し、カットしておきます。
④テレビっぽいノイズを追加
調整レイヤーを③の上に作成します。
エフェクト内の[壊れたテレビ 3 -受信不良]を適用します。
アニメーションプリセットのImage-Special Effectsに入っていると思います。
[波形の高さ][波形の幅]を2にします。
[ColorBalance(HLS)]は削除しておきます。
そうすると下図のような横線とノイズが追加されます。
これも③と同じ幅残しレイヤーをカットしておきます。
⑤RGBに分ける
グリッチエフェクトのキモになる部分です。
動画をそれぞれ赤・緑・青のチャンネルに分けていきます。
動画レイヤーに[マット設定]と[色合い]を適用します。
マット設定内の[マットに使用]のプルダウンで[赤チャンネル]を選択します。
色合い内の[ブラックをマップ][ホワイトをマップ]の色を[R:255 G:0 B:0]の真っ赤にします。
数値が適当だとうまくいかないので注意してください。
動画レイヤーを複製し、同様に緑、青と設定します。
緑の場合は、マット設定内の[マットに使用]のプルダウンで[緑チャンネル]を選択します。
色合い内の[ブラックをマップ][ホワイトをマップ]の色を[R:0 G:255 B:0]にします。
青の場合は、マット設定内の[マットに使用]のプルダウンで[青チャンネル]を選択します。
色合い内の[ブラックをマップ][ホワイトをマップ]の色を[R:0 G:0 B:255]にします。
3つ重なった動画レイヤーの合成を全て[スクリーン]にすると元々の色に戻ります。
これで設定完了。
⑥色ズレを発動させる
③④で作成した調整レイヤーの幅に合わせて、位置アニメーションを設定します。
色を変えた3つの動画レイヤーを全て別の方向に位置アニメーションを設定すると下図のような状態になります。
キーフレームは[元の位置]→[ちょっとズラす]→[元の位置]としておけばOK!
⑦完成!!
⑧番外編
単色の白色のテキストやロゴに適用する場合は、2種類やり方があります。
1,背景ごとプリコンポジションを作って同様に作成する。
2,⑤のRGBに分けるやり方を[塗り]エフェクトを使い再現する。
1だと背景ごとグリッチがかかってしまうデメリットがあるので、テキストやロゴのみグリッチを適用したい場合は2の方法でやってみてください。
いかがでしたか?
標準エフェクトのみで出来るし、カッコイイので是非お試しください!
Dustman@Dustman
フリーの映像屋さん。 TVCMをメインにモーショングラフィックス、CG、VFXを作ってます。 あと色んな映像の作り方の Youtube【ダストマンTips】やってます。
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