ライブスイッチングをATEM Television Studio Pro HDでやってみた!

ライブスイッチングとは

マルチカメラ編集を生でやる、ライブスイッチングをシステム構築から撮影まで初めて実施しました。
実施したのはダンスイベントの発表会収録で、同じチームで照明や音響なども実施しました。
ここでの、システムの紹介やここで得たナレッジの紹介をします!
アマチュア団体での実施報告なので、至らない点などもあると思いますが、何かの役に立てば幸いです。

ライブスイッチングのメリット

システムを紹介する前に、なぜライブスイッチングをしたのかお伝えします。
ライブスイッチングをしたのは、編集の負担が軽くすることです。

マルチカメラでプレビューを再生するには比較的マシンパワーが要求されます。
今まではプロキシを作ったり、解像度を下げたりして対応していました。
しかし、プロキシ作成の時間や解像度が低い状態での編集は快適とは言えません。
今回は高い解像度のプレビューができて、時間もかからないライブスイッチングを実施しました。
結果的には編集時間を昨年の全て編集でやった時と比べて、半分くらいにすることができました。
また、今回はカメラの数が足りずどうしても編集が必要でした。
もう少しカメラや環境が揃えば、そのまま納品することも可能です。
このようにマルチカメラの映像を早く届けられることが、ライブスイッチングのメリットです!

システム紹介


今回運用したのは上のようなシステムです。この後各箇所に分けて紹介をします。
運用にはスイッチャーのオペレーターとHM200のカメラマンとGH2の電動雲台のオペレーターの3人で運用しました。
電動雲台のオペレーターは音響などの業務もあったので、実質2.5人程度での運用になりました。
またタリーの導入ができなかったので、PROTECのFD300Aを使っていわゆる口タリーをしました。

カメラ系

今回のシステムは3カメをスイッチングして、残り3カメを後の編集で付け足していくというスタイルです。
クリーンアウトに対応しているカメラが足りず、サブ的位置の画は編集で付け足すしかなかったためです。
クリーンアウトできるカメラが増えれば、ライブスイッチングのみでできるようになるのでシステム増強に努めます。

今回は照明用バトンを利用してカメラを天井に吊り込みました。
チームの中で、実際にシステムを運用した人が記事を書いているのでこちらからどうぞ。
照明用バトンにカメラを吊る!

またこの現場でJVCのHM200を初運用しました。今回の現場としてはSDI出力ができて便利でした!
このレビューもまた書きます!

スイッチャー

使ったスイッチャーはBMDのATEM Television Studio Pro HDです。
一種類の形式しか映像を取り込めない制限などはありますが値段を考えると考えるとかなり使いやすいスイッチャーです。
特に今回のように、テンポよくスイッチングする必要がある時も、ボタンをしっかり押すことができて安定感がありました。
音声のゲインコントロールなどもすぐに操作できるので便利です!
スイッチャーとパソコンを接続するのは苦労したポイントです。特にセットアップのIPアドレスが最初はよく分かりませんでした。ここのノートなどを参考にしてなんとかつなげることができまし。

欲を言えば、ボタンのチャンネルを入れ替える機能が欲しいと思いました。
HDMIのinが14チャンネルでSDIのinが58チャンネルなので、配線やコンバーターを使わないとカメラの配置とスイッチャーのボタンの配置をリンクさせるのが難しい時があります。

収録系


スイッチャーからの収録は同じBMDの Hyper deck Studio Miniを使いました。形式はProresです。
音声はHM200のガンマイクの映像を使いました。
収録形式を色々試したのですが、メモリーカードの容量などを考慮してProresになりました。
今までAVCHD中心の収録体制だったので、かなりカード容量が不足しました。
Proresの収録をする際にそこまで早くないSDHCカードでも書き込みができたのは助かりました。
とりあえずカードを刺すと収録できるイメージで使うことができ、大変助かりました。

またスイッチングの反省用に、同時に導入したWebPresenterとOBSを用いてマルチビュー画面の収録を行いました。
これもまた別ノートで紹介します。

伝送系

SDIを多用した伝送となりました。HDMIは10mを超える伝送だと不安な点が多いです。
Ethernetなどの選択肢もありますが、配線の容易さなどを考えるとSDIを選択することになりました。
SDIはロックができ、HDMIのようにポッキリ折れる心配も低いので信頼できます。

HDMIしか対応していないカメラについてはBMDのMicroConverterで変換をして伝送をしました。

感想

マルチビューが使いやすい!

マルチビューがとても安定して動作しているので、スイッチングがしやすいです。
映像のクオリティに関わるので、ここがしっかりしているのは素晴らしいと思いました。
異なる機種のカメラを使っていたので、色合わせも今まで苦労していましたが、
マルチビューを使うことでそれなりに合わせることができました。

カメラマンとのコミュニケーションが大事!

ライブスイッチングはカメラマンとスイッチャーの共同作業です。
どのカメラを今使っているのが伝えたり、画の要望を伝えるのはより良いものを作るために重要だと感じました。
外付けのVFなどを用意することができなかったので、カメラマンよりもスイッチャーの方が画を大きな映像で確認できることが多くお互いに連絡を取りながら収録をしました。

今後の課題

熱関係の問題

今回使用したスイッチャー、収録デッキ、WebPresenterは全てデスクトップパソコンなどと同じ、電源ケーブルで動いています。 このため機材が比較的熱を持ちやすいです。冷却ファンがも搭載されていますがそんなに冷えないな、ということは多いです。今回の現場は冬だったのでそこまで心配はしませんでしたが、真夏の運用だと排熱関係も気にする必要がありそうです。

カメラ不足

とにかくクリーンアウトできるカメラが足りていないです。
ライブのような比較的暗い場所で使うのであれば最低でもGHシリーズや、オペレーションのしやすさを考えると、業務用機を入れていきたいと考えています。

経験不足

圧倒的に経験が足りていません。スイッチングもミスがあり反省するところはありました。
今回は後の編集で修正できましたが、配信だと結構まずいです。
中々Web配信やライブスイッチングをする事がないので、需要を探して経験を積んで行きたいと考えています。

ライブ配信やライブスイッチングについて、気になることがあれば聞いてください!

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