音は難しい
音声が上手く録音できていなかった経験はありませんか?録音していた音が割れていたり、小さすぎて聞こえなかったり様々だと思いますが、音声の失敗は必ず経験したことがあると思います。
今回はこの失敗を少なくするために私が心がけていることをいくつか紹介します。
ただ、音声のプロとしてやっているわけではないので、映像メインの人が何とか音声をきれいに集音するための方法として見ていただけると幸いです。もっとこうすれば人がいなくてもきれいに録音できます!みたいなのがあれば共有していただけるとありがたいです。
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最低限やっている工夫
収録のソースはなるべく多くする
音声収録で失敗しないために最も大事なことは、多くの収録ソースを用意することだと思っています。
編集では手間がかかりますが、多くのソースを用意しておけば全部が失敗するリスクは減ります。
例えばカメラマイクに加えてガンマイクでも別で収録し、ラベリアからも収録しておけば失敗のリスクを減らすことができます。
マイクはなるべく近づける
ノイズを防ぐためには、マイクは可能な限り被写体の口に近づけるのが望ましいです。
マイクが映像に入っても問題が無い場合はそのほうが雑音の少ない音が録音できます。
ワイヤレス系がたまに干渉することもあるので、スマホやパソコンなどが切れるときは電源を切っておいたほうが良いです。
適切な音量での収録を
音量をちょうどいい量で録音することも大切です。大きすぎる音や小さすぎる音は、編集で補正するのは時間がかかりますし、きれいな音にならないことが多いです。
音声のためのメーターが付いている機器があれば-20dbから-12dbの間で集音されているのを見ながら録音しています。
正確なモニターが困難な場合は、イヤホンなどで音が割れていないか、小さすぎないか確認しながら録音しましょう。
マイクを指向性で選ぶ
マイクにはどの方向の音を拾いやすいのか特徴があります。これを指向性と呼びます。
ガンマイクやショットガンマイクと呼ばれているマイクは、超指向性というとても狭い指向性を持っています。
指向性が狭い方が、マイクの正面を中心とした狙った角度だけを集音することができるので、狙った音だけを集音することができます。ただし、指向性が狭くなるほどシビアなマイクの調整が要求されます。つまり指向性が狭いほど微妙な角度の違いで取れる音に大きな差が出てしまうということです。被写体が動いた時などに録音レベルが大きく変わってしまうことがあります。
このため指向性がより狭いマイクほど映像向きの良いマイクというわけではありません。
ナレーションなどを録音する時は単一指向性のマイクを利用します。これらのマイクはガンマイクより指向性が広いです。ナレーション録音などではスタジオなどの静かな環境でマイクを口にかなり近づけて録音するため、指向性がガンマイクほど狭い必要がないためです。いつでもガンマイクがいいというわけではなく、状況にあったマイクを選択することが重要になります。
屋外では風に気をつける
屋外収録で気をつけるべきことは風切り音です。人間が感じている以上にマイクは敏感で風の音を拾います。これを防ぐためにマイクにウインドジャマーは必ず装着します。また車の通行音のようなノイズの元と同じ角度に被写体を置かないように心がけます。
また ローカットとも呼ばれるハイパスフィルターが備わっているマイクもあります。
こういったマイクでは指定した周波数よりも下の音をほとんど通さなくなるので、風切り音の軽減に使うことができます。
屋内では普段気にしない音に気をつける
屋内では車のような大きな騒音をさほど心配する必要はありません。しかし普段気にしていない音に気にする必要があります。冷蔵庫やエアコンの動作音はその代表例です。こういった普段気にしない微妙な音もかなり集音されることがあるので、気を使いましょう。収録前にマイクの音を聞いて確認するのがベストだと思います。
1人で収録する時にできること
映像から音声まですべて1人で行うワンオペの場合、収録の環境がどうであれそう多くのことはできません。
人物の声はラベリアを使用することができればかなりノイズの少ない音が収録できます。
カメラがXLR端子を使ったバランス接続ができるなら積極的に利用しましょう。
自分のカメラの内蔵プリアンプの性能がどれくらいなのかや、マイクとの相性などでホワイトノイズが発生しないかなども事前に確認しましょう。
ラベリアが使用できない場合は、ガンマイクを使用することになります。
ガンマイクもスタンドなどを用いて被写体の声を拾いやすい位置に配置することを心がけます。
カメラとは別にレコーダーで収録する方が設置の自由度などの面で望ましいです。カメラでも内蔵マイクで集音ができるので、なるべく音声の収録ソースは増やした方が後で役に立ちます。
複数人で収録する場合の方法
音声を誰かにお願いできる時はガンマイクをブームポールに載せて利用します。
この際もカメラには別のレコーダーを利用した方が、どちらかが失敗した時にバックアップとして機能するのでおすすめです。
ガンマイクは演者の真上に構える
ガンマイクをブームポールに載せて使う時は演者の真上から構えます。あとはマイクの角度を口の方に向けることで音を拾っていきます。
具体的な構え方や角度はyoutubeなどに参考になる映像があるので参考にしています。
マイクそのものをフレームに入れないことも重要ですが、マイクの影も写り込んでいないか気を使います。
このような照明や影の関係でマイクが上から構えられない時は下から構えます。
まとめ
音声を収録するときに重要なことは、その場で音声を確認しながら録音していくことです。そのためにもヘッドホンなどで確認が生でできる環境を整えましょう。またなるべく多くのソースで収録できるように機材などを準備しましょう。
参考サイト
オーディオテクニカ AT4053メーカーページ
https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/miclevel.html
「マイクロホンの指向特性」オーディオテクニカ
https://www.audio-technica.co.jp/microphone/navi/whatis/02.html
Gaku@gaku
ライブ配信などをメインに活動しています。PAなどイベント多方面で活動中です。ライブスイッチング収録から編集ものまで幅広くやっています。好きなことは配信システム構築とスイッチングです
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