DaVinci Resolve:0から始める動画編集!第6回 Fairlightページ編


こんにちは。

シリーズでお届けしている「DaVinci Resolve:0から始める動画編集!」も6回目となりました。
今回は「音」を極める!Fairlightページです!

FairlightというのはDaVinci Resolveに組み込まれているオーディオ専用のセクションです。

Editページなどでもある程度の操作は可能なのですが、このページではビデオセクションが表示されないため(プレビューは可能です)、ディスプレイを広く使って音を作り込むことが出来ます。

正直なところ、Pro ToolsやCubase, Logicなどの音楽業界では一般的なDTMを使用してきたミュージシャンとしての経験から言わせてもらうと、ちょっと他のCTMソフトとは勝手の違うソフトです。

とは言え、上述のソフトをお持ちの方ばかりではないと思いますので、簡単ですがご紹介を。

まずは画面上部の表示/非表示にするセクションでは「メーター」と「ミキサー」をよく使用します。
「メーター」は各トラックの音量を視覚的に表示してくれます。

0dBから-50dBあたりまでの間で表示してくれますが、他のDTMソフトとは違う点として、0dBを超えるとメーターに表示されません(目盛りがありません。)

デジタルの世界では0dBを超えると音が歪んで(割れて)しまうため、最大の音量でも0dBまでは上がることがないように注意する必要があります。インジケーターがたまに赤くなる程度では特に問題ないかと思いますが、常に赤くなってしまっているようだとクリッピング(音割れ)の危険があるので注意して下さい。ちなみに、右の方の「Main」というトラックが全体の音量調整となります。

この「メーター」があくまで音量のレベルを表示するだけのものに対して、「ミキサー」にはそれぞれのトラックを個別に調整する役割があります。

0dBをオーバーしてクリッピングさせないようにするのはもちろん同様ですが、音量以外にも音を左右に配置する「パン」の機能やエフェクトを掛けたり、コンプレッサーやゲートも内蔵しています。

空間系のエフェクトについては内蔵されていないのですが、DaVinci ResolveではVSTやAUという規格のエフェクトを自分で追加することが出来るので「VST プラグイン 無料」などで検索してみて下さい。

ミキサーメニューでは上から:

  • 入力:外部機器からの音声入力についての調整をします。キャプチャやアフレコをする場合などに使用
  • エフェクト:各トラックにエフェクトを掛けたい場合に使用
  • インサート:外部機器でエフェクトを掛けたい場合に使用
  • EQ:イコライザーで音質を調整します
  • ダイナミクス:ゲートやコンプレッサーなど
  • Aux:Aux Busなどをセットアップする際のSend量
  • パン:左右(前後)の音の定位
  • メイン:出力先

となります。

バス機能

複数のトラックに同じエフェクトを掛けたい場合などには、各トラックにエフェクトを使用するとCPUを圧迫してしまうため、Aux Busという機能を使用します。

各トラックからエフェクトを掛けたい分だけ信号を分岐して送り、それをまとめたチャンネルに対してエフェクトを掛けるのです。

これがまた他のDTMと勝手が違いすぎてわかりづらいのですが、このように設定します。

メニューバーでFairlightメニューから、「バスのフォーマット」>バスの追加で「Aux」を設定(エフェクトの種類によってStereo/Monoも設定)。

Mainのトラックの隣にAuxトラックが現れるのでAuxのトラックにエフェクトを追加。

実際にエフェクトを掛けたいトラックの「ダイナミクス」と「パン」の間に表示された「Aux」をダブルクリックすると(うまくいかない場合が多いですが何度かトライしてみて下さい。)小さいウィンドウが開くので「オン」にしたうえでAuxトラックのエフェクトへの送信量(効き具合)を調整してみて下さい。

タイムライン上でのフェードインやフェードアウト、音量調整などはEditページでビデオに行うものと同様です。

便利な機能としては、調整したいトラックのみを抽出して表示できるようにする機能があります。

BGMを抜いた会話のみ、フォーリーなど効果音のみなど、使う機会も多いと思います。

画面上部の「インデックス」で表示されるセクションの「目のマーク」でそれぞれの表示/非表示を切り替えられるのですが、クリックしたらそのまま上下にドラッグすると複数トラックを一気に変更することも出来ます。これは地味に便利です。

EQ、ダイナミクス、パンの調整はダブルクリックでそれぞれを開いて下さい。

EQでは周波数の帯域をコントロールして音を聞き取りやすくします。

いくつか設定の例を。

【声に厚みを出したい場合】

男性:180〜200Hzあたりをブースト
女性:400Hzあたりをブースト

【声の抜けを良くしたい場合】

男性:3,000Hz(3kHz)あたりをブースト
女性:4,000Hz(4kHz)あたりをブースト

ブーストするのもよいのですが、極端にしてしまうと悪い意味で耳につくようになります。

相対的に他の周波数をカットすることでも他を目立たせることは出来ますので、「足し算」だけではなく「引き算」も使うようにしてみて下さい。

ダイナミクスでは:

  • エクスパンダー、ゲートでは一定量以下の音量を押さえ、ノイズなどの軽減に。
  • コンプレッサーは音量差を均等になるように整えたりハリを出したりします。
  • リミッターは一定の音量より大きい音を潰すことにより音量が上がりすぎるのを防ぎます。

ノイズ処理などには以前にも紹介した無料ソフトのAudacityの記事なども是非ご覧ください。

良い映画には良い音がつきものです。
せっかくの映像を活かすも殺すもサウンド次第です。

是非活用して良い映像作品にしてみて下さい!

次回は「0から始める動画編集!シリーズ」の最終回、デリバーページをご紹介したいと思います!

それではまた!

HH

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