クロスフェードは、各クリップ間の音のつなぎを滑らかにするもので、多くの編集ソフトはオーディオトランジションとしてクロスフェードが存在します。ところがFinalCutProX(以下FCPX)にはトランジションにクロスフェード項目がありません。そこで自分がこれまでやってきたクロスフェードの方法ですが、まず対象クリップのオーディオ部分をダブルクリックしてオーディオ展開し、互いのオーディオ尻を少し伸ばして、フェードつまみをクロスさせるように動かす、というアナログなものでした。しかしながらこの方法は多数のクリップにクロスフェードを設定したい場合、かなり手間な作業になります。

Motionを利用する。

そこで今回はMotionを使ってクロスフェードのトランジションを作る方法をご紹介します。「作る」という表現は適切でないかもしれません。ある意味「何も作らない」からです。尚、この方法は以前、FCPユーザーグループで質問した際に教えていただいた方法です。正直目から鱗でした。(この方法論をご提案いただいたT氏に感謝です。)

大前提としてMotionを持っていない方は残念ながらこの方法が当てはまりませんが、これだけ高機能なソフトなのに6,000円程度なので、個人的には買っておいて損はないと思います。それではさっそく方法をご紹介します。

1)Motionを起動

2)プロジェクトブラウザで「FinalCutトランジション」を選択し「開く」をクリック
(画は関係ないので、プリセットはこの際なんでも良い)

3)なにもいじらないで、そのまま保存。

4)出て来たダイアログボックスで、テンプレート名を「クロスフェード」に
(カテゴリやテーマは「オーディオ」等にしておくと分かりやすい。)

5)「公開」ボタンを押す

以上です。これでFCPXを立ち上げ直してみましょう。トランジションに「クロスフェード」が現れています。あとはこれをクリップ間にドラッグしてあげるだけで、トランジションの長さ分のクロスフェードが適用されます。インスペクタパネルからフェードイン、アウトの詳細設定も可能です。もちろん他の箇所にもコピペでき一瞬でクロスフェードを適用可能です。

尚、既に映像のトランジションを適用してある部分は、クロスフェードが自動で適用されているので、その際はそのトランジションのインスペクタに準じます。

つまり今回の方法は「FCPXトランジションの仕様」を利用したもの。もともとFCPXはトランジションをかけると、勝手にクロスフェードがかかる仕組みになっています。iMovieからの仕様がそのまま受け継がれている印象で、プロフェッショナルの現場から見ると若干疑問符が残る仕様です。

いずれにせよ、カットつなぎ部分での音のクロスフェードは、この方法で劇的に早くなります。Motionが必要という部分は1つポイントになりますが、よかったら試してみてください。

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コメント

  • Motion Mania
    たしかに!
    これのが作るの簡単ですね!
  • 照山 明
    自分も長いこと悩んでました。海外でもこの件は話題になっていたようです。が、仕様を変えない開発側の何か意図があるのでしょうか?
  • Naoaqui Kimura
    Motion5にアップデートしたらこのトランジション、使えない感じになっちゃたのですが、何かご存知だったりしますか?
    ちなみにfcpxは10.3です。