RONINにEOS-1D X MarkⅡを搭載しての撮影は、非常に重い上に背面モニターが見辛いため外部モニターの使用は必須となりますが、手持ちのiPad(mini3)が使えないかとイロイロ奮闘した結果の記録です。

トランスミッター

iPadをカメラの外部モニターとするならば、カメラからWIFIを飛ばしてiPadでキャッチし、ブラウザか専用のアプリでライブビューする。と、なります。
そこで通常ならばEOS-1D X MarkⅡ専用の純正トランスミッター『WFT-E8B』を使用するワケですが、思いのほか高価なので何か良い方法がないかとネットサーフィンをしました。するとやはり同じように考えている人も多く、以下の方法で成立していることがわかりました。

「カメラ」→「有線LAN」→「モバイルルーター」→「iPad(iPhone、Mac、PC等)」

自分もモバイルルーターを購入し先駆者のアップしていた情報に従いイロイロ設定したのですが、上手く接続できなかったりして結果的に積算三日分くらいは時間を喰いました。
苦労話だけで膨大な文章になってしまうし、求めている人は早く情報が欲しいと思うので結論だけ紹介します。

◆用意するもの(EOS-1D X MarkⅡ、RONIN、iPad以外)◆

  • モバイルルーター(ホテルルーターとも呼ぶ)
  • モバイルバッテリー(いわゆるUSB給電)
  • LAN回線(カテゴリーの高い数値を推奨。0.5〜1m)

使用したモバイルルーターは『BUFFALO WMR-433W』です。
ここではこのルーターに沿った説明をします。

理由は5GHz帯が使用でき軽くて安いからです。多くのWIFIそしてBluetoothは2.4GHzであり、さらにRONINの親指コントローラーとの通信干渉を考えると5GHzが使えた方が得策です。もちろん5GHzの方が通信速度も速いですし。

そしてこのモバイルルーターの給電はUSBのモバイルバッテリーを使用しています。

もう少し小さくてもいいかも?

設定1(ルーター編)

『BUFFALO WMR-433W』の場合、電源を繋いだ後に本体にある5GHzと2.4GHの設定ツマミを5GHzへ。そしてiPad(MacやPCでも可)とWIFIでつなぎ、ブラウザを開いてURLのところへルーター設定用IPアドレス(192.168.13.1)を入れてセットアップページ「設定ウィザード」を開く。

指示に従い進み、「動作モードを選択する」にてデフォルトで設定されている「ルーターモード」を「ローカルモード」に変更し、その後も指示に従いルーターの再起動を行う。


※他のモバイルルーターによっては「アクセスポイントモード」という名称もある。

モバイルルーターの再起動を行った後に再度WIFIでつなぎます。
モードの変更によって、WIFIと繋がっていてもアンテナが表示されず心配になりますが安心してください。


※他のモバイルルーターによっては接続されているのに「!」と問題があると表示される。

設定2(カメラ WFT SERVER編)

カメラとモバイルルーターをLANケーブル(カテゴリー6Aの0.5mを使用)で結び、カメラメニューにある「通信機能の設定」を開く。「通信機能」の「使わない」→「使う」に変更すると、カメラ背面モニター左下にある「LAN」ランプが緑色点滅し、しばらくすると緑色点灯する。

次に同じくカメラメニューの「通信機能の設定」から「ネットワークの設定」→「接続設定」、「SET1 未設定」から「SET20 未設定」までどれかを選択し、「接続ウィザード」→「WFTserver」→「有線LAN」→「手動設定」→「IPアドレス設定」にて「IPアドレス」を任意数字で設定。※例えば(192.168.1.●●)の●の部分を好きな数字で。
「サブネットマスク 255.255.255.0」
「ゲートウェイ 使わない」
「IPsec 使わない」
「WFTアカウント」にて「ユーザー1」から「ユーザー3」のいずれかで「ログオン名」と「パスワード」を設定。

iPadのブラウザを開き、URLのところへ先ほど任意数字で設定したIPアドレスを入力して開く。求められる「ログオン名」「パスワード」を先ほど設定したものを入力するとWFT SERVERが現れるので、「詳細撮影」→「ビデオマーク」をタッチするとライブビューできるようになる。もちろん、各種設定やRECも可能。
※IPアドレスの設定を自動でも可能だが、ランダムに変更されるためブラウザで開く時に手間となる。


※デフォルトは「English」


※ビュアーとしては小さいので、二本指スワイプで拡大することも可能


モバイルルーターとバッテリーはRONINのハンドルにくくり付けた


1mの有線LANの方がいいかも

設定3(カメラ Camera Connect編)

上記の『WFT SERVER』ではなく、Canonが出しているiPad(iPhone)用アプリ『Camera Connect』も設定の変更により使用できるため紹介します。

同じくカメラメニューの「通信機能の設定」から「ネットワークの設定」→「接続設定」、「SET1 未設定」から「SET20 未設定」までどれかを選択し、「接続ウィザード」→「Smartphone」→「有線LAN」→「自動設定」。表示が接続待機中と出るので、この時にiPadにて『Camera Connect』を起動。するとアプリの中で「Canon EOS-1D X MarkⅡ」と表示されるのでそれをタッチ。今度はカメラのメニューに「iPadと接続します」と出るので、「OK」をすると接続が完了し『WFT SERVER』とほぼ同じようなことができるようになる。
※『WFT SERVER』ではIPアドレスの設定が手動でしたが、ここでは自動で設定します。


ライブビューの画面は大きいが、画質が悪いのが難点

おわりに

5GHzルーターにカテゴリー6Aという高速域で組んだ設定でしたが、やはり若干のタイムラグがありスムーズにモニタリングできないところは割り切るしかないのかな。という結果でした。単純に外部モニターだけ、ということであればカメラからHDMIで接続した方がバッチリなのですが、iPadを使用する利点としては、まずRetinaディスプレイであること。そしてカメラ本体を直接触ることなく設定を変更できること。さらにはやはりそのまま『DJI Assistant』でRONINの設定変更ができることだと思います。
なお、EOS-1D X(C)もほぼ同じ方法で設定可能であること確認しています。

いとも簡単にセットアップでき、とても三日も苦戦したとは思えない内容ですが、実際はそもそも接続できなかったり通信が途中で切れたりと原因を追求する日々でした。先駆者のサイトによっては、「Internet端子」ではなく「LAN端子」に挿すとあるものの、実際には「ローカルモード(アクセスポイントモード)」にして「Internet端子」に挿して繋がったり、ルーターを5GHzのものに買い直して干渉をクリアしたりなど様々でした。今後それぞれの機材が進化する中で上記の設定方法が通用しなくなる可能性もありますが、その時の原因追求にも役に立てれればと思います。


電波干渉の原因?

余談

元々は『WFT-E8B』が高価なので他の方法を、と思って行ったことでしたが、実際にRONINにカメラを搭載すると、そもそもRONINに当たってそれ自体を付けることが不可能だったのでは? ということがわかりました。どなたか試して見てください。


『WFT-E8B』の接続端子。どう見ても当たるよな〜

1クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。

コメント

  • まだコメントはありません