マルチカム編集を簡素化!タイムコードでビデオシンク-Tentacle Sync E-

DSLRや小さなカムコーダで仕事をされている方も多くいると思いますが、一台で撮影している場合は良いですが大きな会場でイベントなどをマルチカムで撮影するとき( 舞台と舞台袖カメラを間違いなくシンクするなど)ポストでビデオのシンクに四苦八苦することはないでしょうか?PremiereやFCPXではマルチカム編集ができますが、タイムコードIN/OUTのポートのないDSLRのマルチカムや音声別撮り(クリップのINOUTがカメラによりまちまち)ではビデオシンクに時間が必要以上にかかってしまいます。そこで今回自分がオススメしたい機材があります。『TentacleSync E』というタイムコードジェネレーター、そしてシンクを一瞬でやってしまう『Tentacle Sync Studio』をご紹介したいと思います。(今回編集ソフトはPrを使用しています)

Tentacleとは何?
タイムコード(以下TC)を音信号変換してオーディオチャンネルに送信する機材です。カメラ単体でTCを生成することもできますが、ほぼ間違いなく全てのカメラは時間を追うごとにTCがズレていきます。1日で数秒ずれるカメラも少なくありません。TCがズレると編集でのシンクが困難になり素材の量次第ではシンクロだけに1週間も時間を費やすということもあります。このTentacleは24時間で1フレーム以下のズレという正確なTCを生成することができます。今回自分がオススメする理由はその正確さに加えてリーズナブルな価格、ギンバル撮影にも気にならないサイズです。さらにTentacle本体にはマイクが仕込んであるのでまさかの時には実際の音声を使ってシンクをマニュアルで行うこともできます。
*この機材では50p/60pでのシンクはできません。

Tentacleの準備
USBを使って(スマホのように)2時間ほどで充電をします。一度の充電で35時間の駆動時間(カタログ数値)本製品にはTentacle(3.5mm)-3.5mmピン(DSLRなど)が付属していますがTentacle-XLR(別売)やTentacle-BNC(別売)を使用することでプロシューマー以上のほとんどのカメラに対応します。(音声別録の場合はミキサーのTCとのシンクも可能です)ご自身のPCに『Tentacle Sync Studio』とスマホ用アプリ『Tentacle Setup』をダウンロードして準備はOKです。今回はBluetoothでのシンク方を紹介します。

TentacleをBluetoothでシンク
Tentacleの電源を入れてスマホアプリ『Tentacle Setup』を開きます。そしてTentacle Sync E Bluetooth Setup(今回紹介している機材)を選び次に+Add New Tentacleを選びBluetooth接続をします。(写真は4台を使っています)Tentacle IconをタップするとDevice Setupに移ります。TCをタップしてSet to Phonetimeを選択、タイムコードが緑色に変わるとシンク完了(NOTEとしてケーブル接続によるシンクを勧められますがここでは気にしません)Output Volumeは3.5mmやXLRでカメラに接続するときはmicを選択、BNCでTC INに繋げるときはLINEを選択します。Frame Rateはカメラの設定に合わせてください(自分はPAL国なので25p)この行程使用する全てのTentacleで行います。可能ならこのシンクセットアップは撮影前と昼休みに2回することをお勧めします。自分の経験では12時間以内にシンクがズレたことはありません。

カメラに接続
シンクが完了したらカメラに接続します。(カメラに接続したままでBlutoothシンクしても大丈夫)3.5mmを使った場合、CH1(L)にTC(砂嵐音-一定レベル-)CH2®にTentacleからのサウンドが来ていることを確認してCH1は決してピークしないように音量を調整します。XLRの場合はTC音だけが来ているのでこれもピークしないように設定します。BNCを使ってTC INを使用する場合はカメラ側がINの設定(Slaveの設定)になっているか確かめます。スマホTentacle Setupとシンクしているか確認しておくとさらに安心です。

GH5の場合。写真のようにLにTCシグナル、RにTentacle内蔵マイクからの音。

FS700の場合。

撮影を終えて、編集の準備。
撮影から戻ってきてファイルのコピーを終えたら編集前のシンク準備。ここで使用するのがTentacle Sync Studio(以下TSS)です。このソフトの良いところはカメラが生成する既存のTCとTentacle音声タイムコードを自動識別して必要のないタイムコードを無視してシンクできるところです。左上の+アイコンから撮影したファイルをTSSに加えていきます。この時カメラをグループごとに分けて(右クリックからグループ分け表示を選択します)全ての撮影素材をTSSに加えていきます。ここでは別録音声ファイルはありませんがある場合は一つのグループとして仕分けします。そして右下のKeep Camera AudioとMulticam Modeにチェックが入っていることを確認します。

(今回は説明のため3カメ1クリップずつ)

全ての素材が揃ったら上部真ん中あたりのSync Mapをクリック。これでシンクが完了。ビデオ再生をしてシンクを確認します。そしてこのシンクした素材タイムラインをXMLで書き出します。ファイル名をを加えて、XMLタブからPremiere Proを選択(PrとFCPのXMLの書き出しが可能)してIncluding Syced Clipsにチェックを入れて書き出します。通常はプロジェクトフォルダーと同じ場所もしくは素材ファオルダーと同じ場所にして一括管理することをお勧めします。

*この写真ではSave Asに3cam syncとありますが、すでにフォルダに書き出してあるUntitled.xmlを次の編集で使用しています。

編集開始。
Prを立ち上げ、先ほど書き出したXMLファイルをインポートします。ここでは素材ファイルの量でインポートに時間がかかることもあります(1分ほどから10分程度になることも)終了するとXMLファイル名と同じ(ここではUntitled)フォルダ(Bin)が生成されます。

そしてその中に写真のように3つのフォルダ(Bin)とシーケンスファイルが現れます。右クリックからOpen Timelineを選択すると…見事にシンクされたビデオが全てシーケンス上に。これで即座に編集開始です。

Tentacleウェブサイトへのリンク先
https://www.tentaclesync.com/sync-e

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