はじめに
Adobe Premiere Proなどを使って動画編集をしているとき、動画ファイルが大きくなるとPCが重くなって作業できないことがあると思います。
FHDの動画や、ましてや4Kの動画など、よっぽど高性能なPCでないとまともにプレビューもできず、落ちてしまうことも多々ありますよね。
今回は、そんな時に役立つプロキシファイルのPremiere Proでの作成方法および使用方法を解説します!
プロキシ
プロキシとは、「代理」を意味する言葉です。
その意味の通り、プロキシファイルとは、そのままでは大きくて重い元の動画ファイルの代わりとして代理的に使うことができる、より軽く作業に適したファイルのことです。
仕組みを説明すると以下のようになります。
1. Premiere上で元の重たい動画ファイルから、画質などを落とした軽いプロキシファイルを作成する。
2. そのプロキシファイルは元の動画ファイルと紐づけられており、あくまでPremiere上で作業したりプレビューしたりするときだけ、代理として使われる。
3. そして最後にレンダリングするときは、元の動画ファイルがレンダリングされるので画質劣化などの心配はない。
つまり、プロキシファイルはあくまで作業中だけ代理として使える軽いファイルということになります。便利ですね!
プロキシの作り方
プロキシファイルはPremiere上から作ります。
1. プロジェクトを作り、素材となる動画ファイルを読み込みましょう。
2. プロジェクトパネルから素材を選択し、「プロキシを作成」を選択します。
(一度に複数のファイルを選択することもできます。)
- すると、プロキシファイルの形式と保存先を選択することができるメニューが表示されます。
◎きちんとファイル管理をするためにも、プロキシ用のファイルを作成してそこを保存先にすることをおすすめします。
- プロキシのファイル形式と保存先を設定したらOKを押します。 すると自動的にAdobe Media Encoderが立ち上がり、キューに動画が追加されます。
右上の再生ボタンを押すと、元動画ファイルのプロキシファイルへの変換が始まります。
これであとは待つだけ!プロキシファイルの作成は完了します。
プロキシファイルの作成には時間がかかりますが、この作業をするかしないかで、そのあとの編集作業スピードは大きく変わってきます。
寝ている間など、作業をしない時間に行う、編集する部分の動画だけに対して段階的に行うなど、工夫するといいでしょう。
ただし、元の動画ファイルが小さいものの場合は、プロキシファイルのほうが大きくなってしまう可能性があるので気を付けましょう。
プロキシの使い方
それではPremiere上で実際にどうやってプロキシを使うのかの説明をします。
プロキシの使い方はとても簡単で、Premiere上のボタン1つで、元の動画ファイルとプロキシファイルを切り替えることができます。
ボタンが押されている=青くなっている状態なら、プロキシが使われているということになります。
もしこのボタンが見当たらない場合、+マークのボタンエディターボタンを押します。
するとボタンのカスタマイズができるメニューが開きます。
その中から「プロキシの切り替え」ボタンを選んでドラッグしましょう。
これで追加できます。あとは自由にプロキシファイルと元のファイルを切り替えることできます!
いかかでしたか?
僕自身も、MacBook Proで4Kの動画を編集する時なんかには、必ずこのようにプロキシを作ります。
時間はかかりますが、できるだけ小さな形式で作成することをおすすめします。
驚くほど作業が快適になるはずです!
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