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【ウェビナーまとめ記事】シーン別に解説!カラーコレクションのキホン

2021.05.19 (最終更新日: 2022.06.09)

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3月25日に行われたVookウェビナー「シーン別に解説!カラーコレクションのキホン」。

Davinci Resolve 認定トレーナーでありプロのカラリスト ニコラス・タケヤマさんを講師にお迎えし、”カラーコレクションの基本的な考え方” を教えていただいたこのウェビナーが、Premiumメンバー限定記事になりました。作業工程や着眼点、動画のどんなところに注目してカラコレすると良いのかなど、これからカラコレにチャレンジする方にとって参考になる情報が凝縮されています。

  • 講師ニコラス・タケヤマ

    日英対応のディレクター・撮影監督・カラリスト。 Blackmagic Design社、公認のDavinci Resolveトレーナー。 ニュージーランド生まれで日本と台湾のハーフ。 海外経験を生かしたセンスと技術で 映像制作を行っている。 WEB CM・MV・映画等、 幅広いジャンルを手掛けている。

カラーコレクション」と「カラーグレーディング」には明確な違いがありますが、まだまだ多くの方がその違いを理解していません。カラーコレクションは「色補正」、カラーグレーディングは「色付け」を意味しており、映像制作の流れとしては、カラーコレクションをした後にカラーグレーディングを行います。

今回は、この 「補正」を意味する「カラーコレクション」にフォーカス した内容。
* カラーコレクションとは?
* シーン別カラーコレクションのポイント解説(インタビュー動画、料理動画、屋外撮影動画)
* LUTの活用方法

Davinci Resolveでの説明となりますが、Adobe Premiere Proでも同様の作業が可能だとニコラスさんは言います。自身の編集作業の環境と照らし合わせて実践してみて下さい!

撮影の“キホン”。「Log」や「RAW」とは、どういうものなのか?

まず覚えておきたいこととして、扱う素材データの違い。LogやRAWはどういったものなのでしょうか?

ニコラス:
「Log」撮影は、カメラに搭載されているLogモードを選択して撮影をすると行うことができます。通常の撮影では黒潰れや白飛びを起こしがちな被写体でも、カラーデータが失われることなく記録され、よりイメージに近い映像を編集で作り出すことが可能になります。

「RAW」は簡単に言うと生データ。そのため、撮影後にホワイトバランスや露出などを調整することができます。RAWでの撮影が良いと思われがちですが、その代わりデータの容量も膨大になり、管理や編集が面倒になります。

テレビCMなどはRAWで撮るかもしれないですが、ドラマなどの現場ではあまり見たことがありません。それぐらいRAWというのは、ワークフローの中に組み込むのが面倒なもの。

RAWではなくても色温度を変えることは可能です。ただし、その場合生のデータを調整しているわけではなく、圧縮後のデータを調整しているという違いがあります。写真に例えると「JPEG」と「RAW」の違いですね。

👉POINT
映像データは容量も大きくとても扱いづらいもの。圧縮するかしないかでも大きな違いになります。自身がデータを扱う環境と照らし合わせて、最適な撮影を行うのが良いでしょう。

カラーコレクションで「忠実色」に戻す

それでは実際にカラーコレクションを行なっていきます!ここでは、Logの映像とあらかじめ着色された映像、2種類のデータを用意しています。初めに参考にするのはインタビュー映像。こちらはあらかじめ着色されたものを使い、カラーコレクションしていきます。
※上:logデータ、下:着色後データ

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