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【2022年版】放送と配信、どちらにも応えるキヤノンの業務用新製品5点を一挙紹介!

2022.09.08 (最終更新日: 2023.02.04)
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キヤノンは9月8日(木)、業務用映像機器5種類を発表した。
本稿では、事前に開催されたメディア関係者向け内覧会での説明を下に、各製品の概要と見どころを紹介する。

4K60Pに対応した屋内リモートカメラのハイエンドモデル「CR-N700」

CR-N700は、4型60Pに対応した屋内リモートカメラのハイエンドモデル。キヤノンがリモートカメラのフラッグシップに位置づけるモデルで、放送局での撮影や大規模イベントなど、高画質にこだわるハイエンド市場での利用を想定している。12月発売予定で価格はオープン。本体色は黒のほか、受注生産で白も用意される。

▲ 04_4K対応光学15倍ズームレンズを搭載する「CR-N700」。現行ラインナップのCR-N300/CR-N500の上位に位置づけられるハイエンドモデル。なお、CR-N300/CR-N500も引き続き販売される

映像面では、1.0型CMOSセンサーと最新のエンジンDIGIC DV7を搭載し、4K60P/4:2:2 10bitに対応する。また、デュアルピクセルCMOS AF対応により、広いエリアで高精度のフォーカスを実現した。
AFは、キヤノンのリモートパン/チルト/ズームカメラとして初めて、瞳AFと頭部検知AFを搭載する。

ズームは、4Kで光学15倍。また、アドバンストズームを搭載しており、FHDで30倍のズームが可能だ。画角は広角25.5ミリからのスタートなので、1台で様々な場面に対応できるだろう。

映像出力フォーマットは3G-SDIから2Kを、IP/HDMI/12G-SDIから4K60Pを出力可能。Hybrid Log Gamma(HLG) 、Perceptual Quantization(PQ)のほか、Canon Log 3にも対応する。

▲ スポーツ中継などハイレベルな映像制作現場でも使用可能

CR-N700は、撮影の効率化に寄与する機能にも特徴がある。

そのひとつが、同期パン/チルト/ズーム(PTZ)機能で、目標位置に向けてパン/チルト/ズームが全て同時に駆動し、思い通りの映像を記録できる。

また、クロップ機能による複数画角配信も可能だ。撮影した映像全体の出力と同時に、一部分をクロッピングした映像を最大2か所まで、FHD/HDで出力できる。クロップした映像のズームも可能で、現場の省力化に貢献する。

▲ 全画面出力と同時に一部分を切り出す「クロップ機能」も搭載

プロトコル面では、VR/ARの映像制作に利用されるFreeDプロトコルにも対応している。バーチャルセットを使った映像撮影において、パン/チルト/ズームといったカメラの位置情報を後段の制作システムに直接送信することで、カメラとコンピュータを連動させ、 通常のスタジオではでき得ない画面展開や、合成映像の配信を可能にする。

▲ 豊富な通信プロトコルに対応

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基本性能を向上させながら、動画配信ニーズにも応えるハンディ型業務用ビデオカメラ新XAシリーズ

▲ XA75

XA60/XA75/XA70は、小型機XA40/XA55の後継機に位置づけられるモデルで、基本性能向上に加え、SNSやWeb配信、オンライン会議、LIVEコマースなどのニーズに応える機能が搭載された。

基本性能は、XA40/XA55の系譜を踏襲している。
* 4K UHD 30P 対応モデル、オーバーサンプリングで FHD も高品質
* ズーム・フォーカス 切替可能なレンズリング搭載の小型ボディ
* 5軸防振機能搭載
* プログレッシブ記録時のFull HD 60i出力に対応
* SDカードへのリレー記録・ダブル記録対応

その上で、XA60/XA75/XA70に共通して追加されたのが次の3点だ。

<1>基本性能の向上
LCDモニターとEVFの画質が向上するとともにサイズアップし、細部の視認性が上がった。LCDモニターはタッチパネルで、輝度を4段階から選択できるように。高輝度を選択することで、明るい屋外でもしっかり視認できる。

▲ 13_3.5型約276万ドットのタッチパネルの高輝度モニター

また、DC端子が廃止され、USB-C給電に対応した。

<2>動画配信ニーズに応える新機能
USB Video Class(UVC)機能に対応。PC(Windows/Mac)にUSBケーブルで接続するだけでWebカメラとして認識可能で、特別なソフトを導入することなくウェブ会議やオンライン授業に使用できる。

▲ 12_USBケーブル一本でPC接続が可能

<3>監視用途に有用な拡張機能
表示文字記録、デジタルズームx600(XA70/75)/x800(XA60)に対応

XA60

一般企業でのストリーミング需要に応える機能が搭載されたキヤノン業務用ビデオ普及モデル。YouTube 動画配信やウェブ会議などで、初めてビデオカメラを用いた配信を行うユーザーを想定する。発売は10月上旬を予定し、オープン価格(市場想定価格は、217,800円(税込))。

4K対応 1/2.3型CMOSセンサーおよび映像処理プラットフォームDIGIC DV 6を搭載。

ズームレンズは光学20倍で、600ミリまで光学ズームできるため、1台でオールマイティな用途に使用できる。

出力端子はHDMIを備える。

▲ 従来はアクセサリ扱いだったハンドルユニットが、XA60では同梱される

XA70/75

XA60より大きな1.0型の4K対応CMOSセンサーを搭載する、高い描写性能を誇るモデル。放送局の取材・撮影から、プロダクションでの映像制作、配信用途まで画質にこだわるユーザーを想定する。XA75とXA70の違いは出力端子で、HDMIのほかにXA75はSDI端子を備える。発売は11月中旬を予定しており、価格はどちらもオープン価格(XA70の市場想定価格は、282,700円(税込)、XA75の市場想定価格は、341,000円(税込))。

4K対応1.0型CMOSセンサーとDIGIC DV 6を搭載することで、低照度でも明るく低ノイズで撮影できる。また、大型センサーならではの浅い被写界深度で、背景をぼかした映像表現が可能だ。

▲ 4Kセンサーを活用した「Over Sampling HD Processing」による高解像なフルHD記録が行える

ズームレンズは光学15倍。超広角25.5ミリから撮影できるため、室内など狭いスペースでの撮影ニーズに応える。

映像表現の幅を広げるのが、Custom Pictureだ。様々な撮影条件に合わせて、BT.709 Wide DR、Canon Log 3 、EOS Standardなど好みの設定を行える。

また、デュアルピクセルCMOS AFを搭載し、直感的なタッチ操作によって、撮影画面内の広いエリアで、高機能、高精度なフォーカスを実現。顔優先AFと、人の顔が検出された場合のみフォーカスを合わせるフェイスオンリーAFも搭載する。

そのほか、前ピン/後ピンが確認しやすいデュアルピクセルフォーカスガイドの搭載、独立3濃度NDフィルター内蔵も特筆したい。

シネマ EOS 用 マルチカメラ LIVE 機能拡張アクセサリー「EU-V3」

近年、印象的な「シネマルック」の需要の高まりに伴い、マルチカメラライブ制作にて、大判センサーを搭載した映像制作用カメラを使用したいというニーズが高まっている。

そこで今回、EOS C500 Mark II/EOS C300 Mark III用に、LIVE制作の利便性を向上する拡張ユニットを用意した。11月中旬発売予定で、オープン価格である(市場想定価格は、40万円(税別))。

▲ EU-V3を装着したEOS C300 MArk III

主な特長は次の通り。
* 4pinXLR 12V 電源対応 / Vマウントバッテリとの切替対応
* 3G/HD SDI On AIR 映像確認とGenlockを兼用
* 12V出力端子 オンカメラモニタ等への電源供給 GPIO REC/タリーOut)対応

▲ タリー枠の表示が可能
▲ リターン信号の受信(赤丸で囲んだ箇所)も可能である

ライブとクリエイティブどちらのニーズも兼ね備えたズームレンズ「CN8×15」シリーズ

▲ CN8×15 IAS S/P1

放送をはじめとするライブ、クリエイティブの撮影現場において、カメラの大判化が進み、シネマ画質の映像表現と放送の撮影スタイルを両立したいというニーズが増えている。

特にスポーツ中継やドラマスタジオ等、より広角、より望遠の撮影ニーズに応えるべく、シネサーボレンズCN8×15 IAS S/E1(EFマウント)およびCN8×15 IAS S/P1(PLマウント)をラインアップした。

発売は11月下旬を予定しており、価格はオープン。

このレンズは高い光学性能を持ち、8KカメラやHDRにも対応。統一されたカラーバランスによって、撮影カットごとの色調調整やポストプロダクションの手間を削減する。

また、放送用スタイルのドライブユニットを取り外すことでシネマスタイルにも使用可能だ。

▲ ドライブユニットの着脱によって、放送用途と、シネマ用途のどちらにも対応できる

さらに、シネサーボシリーズで初めてeXtended Data に対応。対応する通信規格が広がり、より利便性が高まった。撮影現場からポストプロダクションまでトータルでの作業負担軽減に貢献し、効率的な映像制作をサポートする。

▲ シネサーボシリーズ最広角となる、W端15mmからの広角ズームレンズにより、狭小スペースでも広い画角で撮影できる。また、高倍率8倍ズームと1.5xエクステンダー内臓により望遠端最大180mmを実現。レンズ1本で幅広い撮影表現が可能となる

業務用 27型 4K HDR ディスプレイ「DP-V2730」

HDR規格に忠実な映像表現を実現した27型4K/HDRディスプレイだ。2022年2月に発売した18型DP-V1830に続く、コア技術を刷新し基本画質性能を強化した高画質シリーズで、この2モデルでワークフローをカバーする。発売は2023年2月下旬予定で、価格はオープン。

▲ 多様化する制作環境に幅広く対応する27型小型サイズ

利用シーンは中継車・スタジオ・編集室などにおける、忠実な画質確認を想定。本体サイズを可能な限りスリム化する設計により、中継車やスタジオで使用されている24型ディスプレイの代わりに設置できるサイズを実現している

画質性能では、高輝度1000cd/m2を実現するだけでなく、全黒輝度も0.001 cd/m 2を達成し、コントラスト性能も100万:1と高い。また、色再現性はBT.2020色域をカバー。4K HDR映像制作において不可欠な高画質性能を有している。

さらに、広視野角なので、複数人のモニタリングにおいても正確な画質確認ができる。

▲ 映像と信号情報を1台で同時確認できる「HDRモニタリングアシスト機能」
▲ 最大4画面表示できる「マルチ画面表示」
▲ MULTI FUNC.SDI OUT端子によるスイッチアウト

 

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