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【ファンを知る】誰が見に来てくれているのかを知ろう『VTuberノート』Vol.18

いろいろな調査をしている時に、この人にはきっとこんな感じのリスナーがいるんだろうなぁ、と想像しながら配信をみる事が多いkentaxです。今回はリスナーさんの属性がどういったものなのかを調査していきます。データ以外からも読み取ることがあるので一緒に見ていきましょう。

リスナーの事を把握する

あなたは配信を見に来てくれているリスナーの事をどれくらい把握していますか? 実際にコメントをしてくれる人だけがリスナーではありません。そのリスナーを把握するためには様々な方向やデータから把握していきましょう。

アナリティクスから推測する

アナリティクスのデータを確認すると、リスナーの好みを把握する事ができます。確認する方法は、YouTube Studioからアナリティクスをひらき、さらにチャンネルアナリティクスの中から視聴者の項目を確認しましょう。

わかりやすいところとして、下記の項目を確認してみましょう

チャンネルのリスナーが見ている他のチャンネルを把握する

「このチャンネルの視聴者が見ている他のチャンネル」の項目を確認すると、自分のチャンネルのコンテンツを見ているリスナーが見ている、他のチャンネルを確認することが出来ます。このリストには、過去28日間で、自分のチャンネルと対象のチャンネルの両方を見た、リスナーの多い順に表示がされています。

第14回の自分と同じVTuberと比較してみようであったように、実際にピックアップをしてリストにしておきましょう。

下記はリストの書き方の例です。

名前 チャンネル名 同一部分 登録者数 平均再生数 平均同接数 会話 コメント関連 配信スタイル デザインなど・その他
Aさん AのゲームRTAチャンネル 扱っているゲームのジャンルが似ている 6,500 600 60 あまり喋らない あまりない。 リリース直後に長時間が多い こだわっていない、改良出来るところが沢山あると思う
Bさん Bチャンネル 自分と同じ解説の仕方をしている 4,400 400 25 常に喋っている、優しい感じ リスナーと会話している感じがある 参加型が多い デザイン素材を購入して使っている様子
Cさん Cのゲームが好き 扱っているゲームのジャンルが似ている 885 150 10 人がいるときは喋っている コメント数はあまり多くない 自分の好きなゲームが出来れば良いと感じた 自分で頑張って作ったように見える
Dさん Dのゲームやるよ! 扱っているゲームのジャンルが似ている 1,590 1500 0 (動画) 説明口調 勘違いしている部分などへの指摘が多いイメージ 動画スタイル、ツッコミが多いイメージ、攻略 フリー素材を使ってそこそこ綺麗に見えるように作っている

「このチャンネルの視聴者が見ている他のチャンネル」の項目から15件ほどピックアップされているので、全てでなくても気になるチャンネルを数チャンネル選び見学にいってみて、メモとしてリスト化してみましょう。

多くの場合、似たようなコンテンツを扱っているチャンネルになるか、ゲームの場合は公式サイトや攻略チャンネルなどが多くなると思いますが、同ジャンルではないものが入っている時があります。特にそういうチャンネルがある場合は、自分が気がついていない新しいコンテンツの展開が出来る場合があるので、自分との共通点をしっかりとみつけて、取り込める内容であれば参考にしつつ、新しいリスナー獲得の施策として進めていきましょう。

リスナーが見ている他のコンテンツを把握する

「視聴者が見ている他のコンテンツ」の項目を確認すると、自分のチャンネルのリスナーが最近視聴した、他のチャンネルの動画の一覧が表示されます。過去7日間の視聴が多い順に表示されます。

チャンネルの視聴者が見ている他のチャンネルと、内容が似た形になるかと思いますが、細かいコンテンツに対しての興味を見る事ができます。

例えば、ソーシャルゲームの実況などを多く扱っていると、限定イベントや新しいコンテンツ展開がされた時などに、イベントのタイトルだったりゲームの攻略やガチャなどのキーワードなどが並ぶようになる事が多くなってきます。

このようにゲームタイトルやイベントなどキーワードがわかるようになるので、その内容を元にリスナーの好みはどのようなものなのかを、想像出来るだけ書き出していきましょう。

  • このゲームのタイトルが好き
  • ソーシャルゲームをリアルタイムで行っている
  • イベントに興味がある
  • 攻略などに興味がある
  • ガチャ配信が好き
  • 〇〇〇のキャラクターが好き(イベントで出ているキャラクター)

この時に大切な事は、一番最初に書いたように、「このゲームのタイトルが好き」という、当たり前と思われる事も記載しておくことです。よくあるリスト化する際に漏れてしまう項目で、当たり前すぎるので書く必要がない、と思いリストから外してしまい、比較検討などする時に何を扱っていたのかわからなくなる可能性がある事です。

リアルタイムでその事柄について考えているときには特に問題はないですが、このリストは今後は資料になります。資料化され確認をした際に、その当たり前が抜けて考えてしまう場合があります。大前提がなくなってしまうと、結果が正しい方向に進まない事もあるので、しっかりと記載しておくようにしておきましょう。

リスナーがYouTubeにアクセスしている時間帯を把握する

「視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯」の項目から、リスナーがYouTubeにアクセスしている時間がおおよそ把握できます。過去28日間の情報が表示されます。

時間帯の図

実際にリスナーが多くいる時間は濃い紫になります。ホバーすると下記のような表示が出ます。

  • 火 5:00 YouTubeでの視聴者はほとんどいません。
  • 木 3:00 YouTubeでの視聴は少ないです。
  • 金 15:00 YouTubeでの視聴者はある程度います。
  • 土 21:00 YouTubeでの視聴者は非常に多くいます。

コンテンツや対象の国などによって大きく傾向が変わるかと思いますが、多くは夜の時間帯に視聴者が増える傾向にあります。ジャンルによっては曜日などでも変わるので自分のチャンネルのリスナーの行動をベースに配信する曜日などを決めていくなどの指標になります。

年齢と性別

「年齢と性別」の項目からは、リスナーが登録した年齢と性別が表示されます。正確な数値にはなりませんが参考にして見ていきましょう。

ここで確認するべき事は、自分が取り扱っているコンテンツを性別と年齢にどれだけ人気があるかを知る事です。「攻略系などのコンテンツだと男性が多い」や「ソーシャルゲームの場合年齢層が低くなる」など他の情報と照らし合わせて考えて見ると、自分のコンテンツがどの性別やどの年齢層に好まれる傾向があるか確認する事ができます。

また自分が想定したリスナー層と違う事が多くあるので、コンテンツの内容を調整しつつ、実際に視聴しにきているリスナーさんにはなんとなくで良いので年齢を聞いたりして把握しておきましょう。

Twitterから推測する

チャット欄でコメントをしてくれるリスナーの多くは、Twitterを利用している事が多いです。Twitterは告知等の宣伝ツールとして利用するVTuberさんが多いので、リスナーもそのツイートをRTしたりコメントしたりする事が多いです。

そういった事をしているリスナーさんが多いので、自分の配信を見に来てくれるリスナーさんが他にどのような事をRTしているか等を確認すると、リスナーさんの好きなコンテンツの傾向が見えてきます。

自分だけを応援していると思わない

Twitterを見る場合、注意しなければいけない事がいくつかあります。そのうちの1つは、自分の配信を見に来てくれているリスナーさんが、複数の人を応援している可能性があるという事です。個人VTuberをメインに見ている人も企業VTuberを見る事もありますし、特にイベントなどがある場合は、自分のツイート以外をRTしたりコメントしている事が多くあります。

自分だけを応援してくれていると思い込んで投稿を見ていくと、気持ち的に沈んで行くことがあるので、調査としっかり意識することと、他の人の事も応援していると理解した上で確認していく事が大切です。

深く詮索はしない

調査を行う時にもう一つ注意しなければならない事があります。それは、リスナーひとりの投稿の中身を深く詮索しないという事です。調査の際は、リスナーさんの好みを知る事が目的ですので、それ以上の事を詮索するような事は避けるようにしましょう。

気になる事が出てくる可能性はありますが、調査自体に時間が掛かってしまう事もありますし、プライベートを深掘りするような事は極力避けましょう。

リスナーの好みを知る

リスナーの傾向や好みをキーワードから導き出す作業です。性別と年代、キーワードから見えてきた好みなどを全て書き出しておきましょう。

基本的に書き出していくものは、予測されている好みという事を頭にいれて、出来るだけ多くの関連ワードを出していきましょう。

書き出した好みや傾向などを自分のコンテンツの中に組み込んでいくようにしましょう。

リスナーの知りたい事を探す

リスナーの知りたい事を探す方法はもう一つあります。チャンネルアナリティクスの中にあるリサーチの項目があります。この項目は自分で検索する事もできますが、実はチャンネルの視聴者による検索も表示されています。

チャンネルの視聴者による検索

このチャンネルやこれに似たチャンネルの視聴者がYouTubeで検索している内容に基づいて、このチャンネルに関連している検索キーワードを調べます。

この項目は、実際にこのチャンネルをみたリスナーがどのようなキーワードを検索しているかがわかります。YouTubeでの検索ボリュームも「高・中・低」で表示されている事と、縦三点リーダー(︙)からGoogleトレンドへ移動する事もできるので、実際にリスナーが検索しているキーワードがどれくらいトレンドになっているかも把握する事ができます。

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他にどのようなVTuberさんを見ているか

チャンネルアナリティクスから見ている他のチャンネルを把握する事が出来ましたが、見ているチャンネルがVTuberさんに限りません。ゲームの公式サイトだったり、攻略サイトだったりする事もあります。

リスト化しておく

今まで調べてきたチャンネルアナリティクスから出てきたものと、TwitterでリスナーさんのRTしている内容から、好まれているVTuberさんをピックアップしていきましょう。自分以外のVTuberさんをピックアップするのは、精神面的に若干難しい側面もありますが、5人ほど探して自分との比較をしてみましょう。

自分と同じようなコンテンツを扱っている場合もあれば、全く違うジャンルの発信をしている人もいます。そういった違いの中で、何がリスナーさんの興味を引いているのか、自分に取り込めるような何かがないかという事を意識して書き出してみましょう。

把握した上でどうするか

様々な方向からリスナーの好みを少しでも把握が出来た後に、自分にどのようにして組み込んでいくかを考えるという事はとても大切な事です。ただし把握した事を全て取り込むという必要はありません。あくまでその好みを知っておくという事が一番大切です。

自分の活動に少し余裕が出てきた時や自分の方向性に疑問が出てきた時、活動の幅を広げようと思った際に、「そういえばリスナーさんの好みにこんなのがあったきがするなー」「もしかしたら今の自分であれば取り込めるかもなー」程度に取り入れるようにしましょう。

人の好みは常日頃で変化していくものなので、常にその好みに合わせていく必要は基本的にはありません。あくまで自分自身が行いたい事とリスナーの好みが少しでも近づいているのか、もしくは離れているのか、その結果、同時接続数や再生数にどのように結びついているのか、その仕組みの1つとして把握しておける事が大切です。

終わりに

今回はリスナーさんについて、様々な角度から調査するという少しハードルの高いものでしたが、自分に興味をもってくれる人を調べるという事は、リスナー動向を考える上で非常に大事な事なので、無理をしない範囲で調査していきましょう。

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