『フォートナイト』や『FINAL FANTASY VII REMAKE』といった人気ゲームだけでなく、映像制作やVRなど幅広い用途で使用されているUnreal Engineに興味を持ち、「これから始めてみよう」と考えている方も多いのではないでしょうか。
今回はこれからUnreal Engineを始めるという初心者の方へ向けて、インストールと起動方法について解説します。3Dやゲーム開発というとWindows PCのイメージが強いですが、Unreal EngineはMacでも使用できます。
ただし、インストール時に少し注意が必要なので、その点も触れて解説しています。インストール方法がわからず始め方が不安な方はこの記事を参考に進めてみてください。
Unreal Engineとは
Unreal Engine(アンリアル・エンジン)とはアメリカのEpic Games社が開発した3Dゲームエンジンです。ゲームエンジンとはゲーム開発に必要な機能を全て備えた開発プラットフォームのことです。
これまでのゲーム開発は、それぞれのゲーム開発会社が独自に作った独自の開発エンジンを使用していました。そのため他の開発会社への転職時には、その会社の開発エンジンから学ばなければならなかったり、新作のゲーム制作の都度、開発エンジンから作る必要があったりしました。
そんな中で開発されたゲームエンジンは、プラットフォーム内で新たなゲームを開発する環境が整えられているため、0からプログラミングする必要がなくなりました。
Unreal Engineは、このゲームエンジンの中で『Unity』と並ぶ業界スタンダードの定番ソフトウェアです。
ゲーム開発はもちろん、アニメーションや映像制作、メタバースのような3D空間の制作など幅広い分野で使用されています。
Unreal Engineのダウンロード
Epic Games Launcherのインストール
まずは公式サイトからランチャーをダウンロードします。
ダウンロードできたらインストールします。
Epic Gamesアカウントの作成
Epic Games Launcherを起動するとEpic Gamesアカウントのサインインを求められます。今回は新規で始めるので[サインアップ]をクリックします。
任意のログイン方法でアカウントを作成します。ここではGoogleアカウントで始めることとします。
[続ける]をクリックし、案内に沿って進みます。
アカウント作成に使用する任意のGoogleアカウントを選択します。
Gメールに送られてきた認証コードを入力し、メールアドレスを認証します。
Epic Gamesが立ち上がればアカウント作成完了です。
Unreal Engineのダウンロードとインストール手順
続いてUnreal Engine 5のダウンロードとインストールをします。画面左の[Unreal Engine]をクリックします。
画面右上の[エンジンのインストール]をクリックします。
「Engineバージョン」と書かれた場所から最新のUnrel Engineがインストールできます。執筆時現在(2023年6月16日)では5.2.0となっています。
「エンドユーザーライセンス契約書に同意します」にチェックを入れ、[同意]をクリックします。
Unreal Engineのインストール場所を選択し[インストール]をクリックします。特に理由がなければデフォルトの設定でOKです。
ファイルサイズが15GB以上ありますのでインストールには少し時間がかかります。PCの容量にも注意しましょう。
Unreal Engineの起動
インストールが完了したらUnreal Engineを起動してみましょう。Epic Gamesアプリから起動できます。
Epic Games LauncherからUnreal Engineを起動する
Unreal Engineがインストールされていると、Epic Games内に[起動]ボタンが表示されます。これをクリックするとUnreal Engineが起動します。
Macの場合はXcodeアプリが必要
注意点として、Macの場合はXcodeというアプリがないとUnreal Engineが起動しません。
アプリストアから『Xcode』をインストールします。
Xcodeのインストールが完了したら再度Unreal Engineを起動すると、新規プロジェクト画面がようやく立ち上がりました。
プロジェクトの作成
Unreal Engineを起動させることができたら、早速新規でプロジェクトを作成してみましょう。作成方法は次のとおりです。
新規プロジェクトの作成方法
1. テンプレートを選択
2. プロジェクトの保存場所を決める
3. プロジェクト名を入力
4. 作成する
選択したテンプレートでプロジェクトが作成されます。
プロジェクトの保存場所
プロジェクトの保存場所は任意に決められます。ただし、3Dグラフィックスはファイルサイズも大きいので、進行中のプロジェクトはSSDに保存することをオススメします。
そして完成したり終了したプロジェクトはHDDへ移動させてバックアップをとるようにしましょう。
プロジェクトの設定とテンプレートの選択
Unreal Engineには開発プロダクトに合わせてたくさんのテンプレートが用意されています。目的に合わせてテンプレートを選択しましょう。
「どんなことができるの?」という方もいると思いますので一覧でご紹介します。
ゲーム
- ファーストパーソン
- サードパーソン
- トップダウン
- ビークル
- Blank
- 携帯 AR
- バーチャルリアリティ
映画、テレビ、ライブイベント
- Blank
- Virtual Producer
建築
- Blank
- Archvis
- Collab Viewer
- デザインコンフィギュレーター
- 携帯 AR
自動車、プロダクトデザイン、製造
- Blank
- Photo Studio
- Collab Viewer
- Product Configurator
- 携帯 AR
シミュレーション
- シミュレーションBlank
- 携帯 AR
- バーチャルリアリティ
まとめ
今回はゲームエンジン『Unreal Engine』のインストールと新規プロジェクトの作成方法について解説しました。Windows PCとMacの場合は少し勝手が違いますのでMacの方はご注意ください。
Unreal Engineをインストールしたことで、これから3Dグラフィックスによるゲーム開発や映像制作、VR空間制作などができるようになります。VookではUnreal Engineのチュートリアルや解説記事を掲載していますので参考にしてみてください。
TEXT_野口 銀河
EDIT_河内誠 / Makoto Kawauchi(Vook編集部)
基礎解説シリーズ|Unreal Engine@UE_Tips
Vook編集部がお届けする「解説シリーズ」のUnreal Engineアカウントです。UE5の基本的な使い方から、かゆいところに手が届くTIPSまで、様々なナレッジ記事を発信していきます!(リクエストもぜひ)
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