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PCの処理がサクサクに!映像制作が快適になる驚きのPCスペックとは!?

Sponsored by 株式会社マウスコンピューター
2024.03.27 (最終更新日: 2024.04.22)
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DAIV FX-I7G8S 主要スペック
CPU:インテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー
GPU:NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPER
スペックの詳細はこちら

BTOパソコンで知られるマウスコンピューターの3DCG・映像制作向けシリーズ PC「DAIV」。
今回レビューするのは、最新GPU NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPERを搭載したタワー型PC「DAIV FX-I7G8S」。
今回は、映像ディレクター・VFXアーティストとして活躍する涌井 嶺氏に、普段仕事で使っている高スペックPCと比較検証してもらった。

  • 映像ディレクター・VFXアーティスト涌井 嶺

    東京都出身。東京大学、同大学院卒業。2021年春、制作期間1年半を経て、人物以外を全て3DCGで制作した実写合成MV「Everything Lost」を公開。「VFX-JAPANアワード2022 CM・プロモーションビデオ部門」にて優秀賞を受賞した。MVやCMを中心にさまざまな作品でVFXやディレクションを手がけ、「映像作家100人2022・2023」にも選抜。映像ディレクションチーム「VeAble」での活動も注目が集まる。
    https://www.raywakui.com/
    https://veable.tokyo/

フォトリアルな映像表現を目指す涌井 嶺が、PCに求めるスペックとは?

涌井氏は、フォトリアルな質感表現を得意とするVFXアーティスト・映像ディレクターの一人。MVを中心に、3DCG、VFX、アニメーションや、CM映像、ライブ演出映像など、多彩なフィールドで映像制作を行う注目のクリエイターだ。

代表作は、Kawaguchi Yurina × ガンバレルーヤのMV『Cheeky Cheeky』(VFXディレクター)、-真天地開闢集団-ジグザグのMV「Dazzling Secret」(ディレクター)のほか、MTV VMAJ 2023の年間の最優秀ビデオ賞「Video of the Year」に輝いたMrs. GREEN APPLE のMV『ケセラセラ』(VFXディレクター)など。どの作品からも、奥行きの広い独特の世界観が感じられる。


Kawaguchi Yurina × ガンバレルーヤ『Cheeky Cheeky』


-真天地開闢集団-ジグザグ『Dazzling Secret』

涌井:グリーンバックで撮影した人物の実写と、フルCGでデザインした空間。それに、ライティングでリアルな立体感を出して、これらを重ね合わせて画づくりをすることが多いですね。それとは逆に、実写プレートに対して、CGで作ったオブジェクトを加えて空間を豪華に演出することもあります。

作業環境はCGの作業はWindowsで、その後、Macでコンポジットを行うというように、WindowsとMacを使い分けている。Windows機にはDAIVも導入し、主にレンダリングに活用しているという。

涌井:オフィスでは、共用PCとして DAIV FX-I7G80を使っています。GPUはGeForce RTX™ 4080。メモリは64GBです。やはり、扱うデータが重いので、レンダリングを考えるとGPUとメモリはとても重要ですよね。

さらに、PC選びで特に気になるのは、「レンダリングしているときに、ビューポートの画面で完成形をある程度見ることができるかどうか」だと語る。

普段、レンダリングで活用している「DAIV FX-I7G80」のBlender画面

涌井:レンダリングが終わるまで画が見えないのが、けっこう心配なタイプなので(笑)。データ上にたくさんのオブジェクトが配置してあって、一見、とても重たそうに見えますけど、レンダリング時に負荷を考えて、実は見た目よりは軽く作っています。とはいえ、やっぱりボリュームの大きいオブジェクトを使いたいときもあります。そういうときには、PCの反応が早いと嬉しいですよね。

そのほか、静音性や冷却性、周辺機器との接続のしやすさ、機動力なども重視しているという。

涌井:作業しているのが自分一人だったら、まだいいんですけれど……。オフィスでは、複数台のマシンが一斉に動いているときも多くあります。自分のPCの音が大きいと、隣に座っている人の迷惑になってしまうかなと考えてしまったり、実際に音が大きいと集中できなくなってしまうんですよね。だから、音は静かに越したことはありません。

また、作業中にはPCの熱も気になります。1秒の動画を書き出すのに何時間もかかることから、途中でPCが熱で止まったりしたらかなりの痛手です。静かで、かつ、冷却機能もしっかりしているPCという条件は外せませんね。

さらに、作業中には、「別のモニターに付け替えたい」「PCを移動させたい」ということもよくあります。だから、PCの配線を変えたり、移動のさせやすさも重要なポイントです。特に、タワー型のPCはかなりの重量があるんですよね。持ち上げるのは大変なので、キャスターやハンドルが付いている機種はとても重宝します。

DAIV FX-I7G8S」は、とにかくビューポートの反応が早い!

今回、レビューするPCは、タワー型の「DAIV FX-I7G8S」。特徴はなんといっても、GPUにNVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPERを積んでいることだ。

DAIV FX-I7G8S」の主なスペック


DAIV FX-I7G8S 主要スペック
CPU:インテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー
GPU:NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPER
メモリ標準容量:32GB
ストレージ:2TB
公式サイト

涌井:普段使っているPCのGPUは、GeForce RTX™ 4080やNVIDIA® GeForce RTX 3080。NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPERがどれだけすごいのか、とても興味があります。

性能に加えて、見た目も気に入っています。黒い四角い箱という感じではなく、曲線を巧く取り入れたデザインが目を引き、ケース表面の質感も含めてとてもかっこいいと思います。あと、先ほど「PC選びで気にすること」に挙げたことも全てクリアしていますよね。

DAIV FX-I7G8S」は、CPU用に水冷が標準搭載されている。また、ケースファンも最大6個搭載可能という高い冷却性能をもつほか、ケース上部に電源ボタンとUSBコネクタを配置。さらに、ホコリが入りにくいようにUSBコネクタ部分にはスライド式のカバーが付いている。

涌井:VFXの仕事ではとにかくGPUを酷使します。PCが熱を持ちやすくなるんですけれど、その点も全く問題ありませんでしたね。かなり重いデータで試したんですが、一度も止まることはありませんでした。

PC上部の電源ボタンとUSBコネクタ接続端子。機能性と同時に、スタイリッシュなデザインにも注目

インターフェースもいいですよね。特に、ケース上部の端子類の配置が気に入りました。ケーブルの抜き差しが楽だし、ホコリも入りづらい。スライド式のカバーはありそうでなかった仕様で、非常に面白いと思います。そのほか、ハンドルが付いていて、少しだけ持ち上げるとキャスターでの移動が簡単にできるところなど、細かい部分まで手が届くPCだと思います。

DAIV FX-I7G8S」のハンドルとキャスター。重量がありながらも、移動がスムーズにできる

では、実際の使用感はどうだったのだろうか。PC選びの際に気にすると語っていた、「レンダリングしているときに、ビューポートの画面で完成形をある程度見ることができるかどうか」について、聞いてみた。

涌井:とにかく反応が早くて、びっくりしました。シーンの読み込みもかなり早かったし、視点を回転させるなど、様々な画角に変えても、すぐその画が出てくるんですよね。合成の仕事では、コンポジットで色を合わせていくこともよくありますが、レンダリングの時点である程度完成形が見えていると、「本番でも馴染みそうだな」という感覚を早くにつかむことができる。最初からある程度チェックできるのは、とても魅力的だと思いました。

いよいよ、レンダリング時間を計測! 結果はいかに!?

今回、「[DAIV FX-I7G8S]」と涌井氏所有の2台のPC、計3台でBlenderのレンダリング処理時間を比較検証した。圧倒的に早いと評判の最新GPU「NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPER」と、32GBのメモリを積んだ「DAIV FX-I7G8S」。かたや、高性能のCPUに加え、メモリを標準の32GBから64GBに増設し、高度なVFX処理を現役でこなしている「DAIV FX-I7G80」(レンダリング用)と「SENSE Infinity by iiyama」(CG制作用)。さて、結果は?

比較するのは、この3台

DAIV FX-I7G8SDAIV FX-I7G8S
今回検証
したPC
DAIV FX-I7G80SENSE Infinity by iiyama
CPUインテル® Core™ i7-14700KF プロセッサーインテル® Core™ i7-13700KF プロセッサーインテル® Core™ i9-10900X プロセッサー
GPUNVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPERGeForce RTX™ 4080NVIDIA® GeForce RTX 3080
メモリ32GB64GB(標準32GBからカスタマイズ)64GB
SSD2TB2TB1TB
詳細はこちら

涌井:普段からレンダリングに使っている「DAIV FX-I7G80」は、カスタマイズしてメモリを64GBにしていますし、そもそも処理能力はかなり高い。おそらく、「DAIV FX-I7G8S」よりも速いんじゃないかと予測してます(笑)。

レンダリング時間を計測する動画は、涌井氏が「Blenderで始めるリアルな実写合成VFX」というタイトルでオンライン講座を開催したときの課題作品。結果をわかりやすくするため、元の動画からさらにレンダリング負荷を高めた動画を用意していただいた。

涌井:この動画もブルーバックで人物を撮影して、背景のCGを合成してつくっています。背景にテクスチャーがたくさんあるので、そもそも重いシーンではあったんですが、さらに負荷をかけるために、ボリュームの設定を約2倍にしています。


比較した動画:コロソ.講座「Blenderで創り出す現実世界のようなリアルなVFX映像」の課題動画

今回レビューする「DAIV FX-I7G8S」のBlender画面

テストシーンのソリッドビュー

テストしたのは、Blenderのレンダリングエンジンのうち、涌井氏が普段から使っているという、リアル系の質感が表現しやすいCycles。また、ある程度の品質は維持しつつもとにかく高速で処理できるというEeveeでも、同じ条件で速度を比較した。

CyclesとEevee、共にサンプル数512とし、QHDサイズで書き出した際の1フレームあたりのレンダリング処理時間を計測。すると、以下のような結果に!

比較検証の結果

涌井:DAIV FX-I7G8S」は、「DAIV FX-I7G80」よりCycles は2秒、Eeveeは0.2秒遅い結果になったんですが、そもそもメモリが2倍違うんで(笑)。テクスチャーの読み込や、ノイズをかけるときにメモリにかなりの負担がかかっているはずなんですよね。そのスピードの差なのかなという気がしています。逆に言うと、これほどメモリに差があるのに、レンダリングのスピードがほぼ変わらないことに驚いています。この結果は、本当にすごいと思います。

さらに、「DAIV FX-I7G8S」を計測したときのビューポートの録画でも検証した。


Cycles


Eevee

涌井:画面の右上に数字が出ていますが、これはレンダリングの進行状況を示すもの。画角を変えるたびに0からレンダリングが始まり、フレームごとに終わると「Rendering Done」の表示に変わります。レンダリングが始まると最初は画が少しぼやっとしていますが、その数字がガガっと上がり、画面もはっきり見えてきます。相当な速さで仕上がりに近づいていくのがわかりますよね。

レンダリングする時点から完成形がある程度見えるので、「試しに1回書き出してみよう」と抵抗なく思える。しかも、「ちょっと違うな」と思ったら、「じゃあこうしてみよう」とトライアル&エラーもしやすくなるんです。コンポジットで後からいろいろ頑張らなくても、レンダリングの時点でクオリティを上げやすいのは本当にありがたいですね。

世界観を生み出す霧や雲。負荷を気にせずに強い表現に挑戦できるPC!

今回の検証を振り返って、「自前のPCに軍配が上がると予想していたものの、正直、もう少し差がつくと思っていました」と涌井氏。それだけ、「DAIV FX-I7G8S」は期待以上のパフォーマンスだったと言えそうだ。

涌井:このPCは僕のように、「とにかくレンダリング速度が重視!」「大量のシーンを一気にレンダリングしたい」といった要望のある人に向いていると思います。重いシーンであればあるほど真価を発揮するので、CGの中級者から上級者にオススメしたいですね。


Mrs. GREEN APPLE 「ケセラセラ」

個人的にはこのPCを使って、よりリアルな映像を追求した表現にチャレンジしてみたいですね。例えば、今回、データに負荷を加えるために元画像に加えた、ボリュームの設定を強くする処理。空間にある霧や雲、光の表現、オブジェクトの質感のディテールに深みが増す一方で、データが一気に重くなってしまうんです。だから、「欲を言えばもう少し強めにかけたい」などと思っても、作業負荷を考えて、「データを軽くする」ほうを選択することも。いつもCyclesでのレンダリングが30秒~1分に収まるように調整していますが、「DAIV FX-I7G8S」であれば、もっと強めにかけても全く支障はなさそうです! 表現の幅が非常に広がるのではないかと感じました。

DAIVは、自分でも長く使い続けているブランドです。作品づくりに欠かせない存在として、これからもお世話になっていくと思います。今回、GPUの性能に驚かされました。これからも進化して、クリエイターを支えてくれることを期待しています。

関連商品

今回ご紹介した「DAIV FX-I7G8S」の他に40Superモデルシリーズをご紹介します。

DAIV FX-I7G8SDAIV FX-I7G8S
今回検証
したPC
DAIV FX-I7G8SDAIV FX-I7G7SDAIV FX-I7G8SDAIV FX-I7G7A
CPUインテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー
GPUNVIDIA® GeForce RTX™ 4080 SUPERNVIDIA® GeForce RTX™ 4070 SUPERNVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Ti SUPER
メモリ32GB
価格534,800円(税込)~384,800円(税込)~434,800円(税込)~
詳細はこちら詳細はこちら詳細はこちら

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