中小規模プロダクションや個人の制作において、"後回し"にされがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」に焦点を合わせ、各社の構築事例を紹介するシリーズ企画「裏(バックエンド)を聞く」。
第2弾は、映画・ドラマ・CMなど幅広い映像制作を企画、制作、そしてポスプロまでをワンストップで手がけられる体制を構築しているパイプラインさん!
同社のツールやシステム管理を担当している大萩真司VFXスーパーバイザーさんたちへのインタビューを通して、企画から納品までをワンストップでこなすパイプラインのインフラストラクチャとオフィス環境を紹介していきます。
第2回では、リトルビットさんが設計から施工までを手がけたサーバー周りのインフラ強化について深掘りします。
株式会社パイプライン
http://pipeline-bm.jp/WP/about
大萩真司/OHAGI Shinji
VFX Supervisor / Motion graphics artist
▼ 第1回は、こちら。
【小規模なりの戦い方】新技術を積極的に取り入れて、ポスプロ品質を堅持する|パイプライン<4-1>
中小規模プロダクションや個人の制作において、"後回し"にされがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」にあえて焦点を合わせて、実際の構築事例を紹介するシリ...
慣れていること、扱いのしやすさからWindows Serverを選択
――ライセンスサーバーについてはどのようになっていますか?
リトルビット 代表取締役 若狭 隆氏(以下、若狭):
OSは、Windows Serverです。
アニメか実写かを問わず、中小規模のプロダクションさんの場合、サーバーとしてNASを用いることが主流だと思います。
ただし、ライセンスサーバーでは事情が異なります。稼働し続けなければならないレンダリングサーバーノードでは通常のWindowsではやりきれない設定をする必要があることに加え、不測の事態にユーザー様でも緊急対応が取れた方が良いという判断もあって、Windows Serverとセットでの運用を提案させていただきました。
レンダーファームをLinuxで組むという考え方もありますが、どうしても専門性が出てきます。
チュートリアル学習動画で、
好きな時に学べる!ウェビナーに参加し放題
&アーカイブ見放題!Premium限定記事や映像が
見放題!