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【YouTubeプロフェッショナル講座Vol.2】戦略が9割!YouTubeチャンネル企画・運営の極意

2021.06.24 (最終更新日: 2021.08.04)

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2021年2月14日より、約1カ月にわたる短期集中コースとして開催された「YouTubeプロフェッショナル講座」。映像制作のプロであり、且つYouTubeもわかるクリエイターは、現在非常にニーズが高まっています。この「YouTubeプロフェッショナル講座」は、そうした人材になることを目指した特化型カリキュラム。その内容を一部抜粋し、Premiumメンバーの皆さんにもお届けしています。

今回ピックアップするのは、第4回目の講義「企画・チャンネル運営」。様々なYouTubeチャンネルの企画・運営に携わるPotential Eight 代表の濱名亮太さんに、チャンネル設計からマーケティング、そしてコンテンツ作りの「肝」まで、本音と裏話満載でお話し頂きました!

  • Potential Eight 代表濱名亮太

    株式会社サイバーエージェントでAbemaTVの広告コンテンツ制作に従事。現在は独立し、人気YouTubeチャンネルの企画運営やコンテンツ制作に携わる。

始める前に結果は決まっている!?YouTubeチャンネル企画運営のキホン

YouTubeに関わるようになったのは、約1年前からだという濱名さん。短期間でも濃く深くYouTubeに携わってきた濱名さんが考える、「YouTubeチャンネル企画運営の基本」とは何でしょうか?

濱名さん(以下、濱名)
結論から言うと、戦略が9割。「チャンネルの目的を明確にする」ことが重要です。現在、YouTubeも構造が変わってきています。5年前は面白い動画を出して登録者数を伸ばし、企業のタイアップかアドセンスで広告収入を得る、この2つが柱でした。でも今のYouTubeは、チャンネル提供者が増え過ぎて再生数が伸びないんです。今はYouTube自体を目的にするのではなく、「手段としてYouTubeを使う」という考え方が必要。そういう意味での「戦略9割」です。

では実際、濱名さんが運営に携わっているチャンネルでは、どのような戦略を立てているのでしょうか?

濱名
僕が携わっているとあるYouTubeチャンネルでは、「チャンネル登録者数を伸ばさない」という戦略をとっています。このチャンネルの目的は、そのオーナーの運営するサービスを伸ばすこと。あくまで手段としてYouTubeを使っています。

オーナーは著名な方なので、登録者数を伸ばそうと思えば伸ばせますが、基本エンタメなことはしていません。扱っているのは固めの話題が中心。エンタメで集まるユーザーと運営するサービスのターゲットが合致しないので、この方針をとっています。

今もさまざまな企業からYouTubeの相談を頂きますが、やっぱり目的なく始めているケースが多いですね。「チャンネル登録者数や再生数を伸ばそう」という考え方がまだまだ強い。でも実際、目的なく動画を作っていくのって辛いじゃないですか。そこを明確にする必要がありますね。

とはいえ、やっぱり登録者数や再生数への期待もあり、またそこを伸ばせばサービスにも返ってくるはず…とも考えられます。そんな中で「チャンネルを伸ばさない」など、戦略をどのような基準で判断したら良いのでしょうか

濱名
前提として、質の低い登録者が集まってもアルゴリズム上伸びなくなることを理解する必要があります。YouTubeでの再生は、チャンネル登録者の反応がアルゴリズムに影響して広がりが決まっていきます。「チャンネル登録者の熱狂度が高い」と判断されると、登録者外のユーザーに動画が届くようになっているんです。


YouTubeのアルゴリズムについては、前回第1回の記事での田中さんの解説も是非参考にしてみましょう。

【YouTubeプロフェッショナル講座Vol.1】登録者数100万人以上! ナカノヒトが語る YouTubeを成功させる3つのポイント

2021年2月14日より、約1カ月にわたる短期集中コースとして開催された「YouTubeプロフェッショナル講座」。当時は募集を見逃してしまったけど受けてみたかった、という方も多いのではないでしょ...

逆にいうと、チャンネル登録者の熱狂がないと広がらない設計なんですね。そのため、意図せず一発の動画が当たって登録者数が伸びた場合、チャンネルのコンセプトとずれたユーザーが来てしまい、その後出した動画を見てもらえずに、結果として広がらなくなってしまう…ということも起きえます。「登録者数は100万人いるけど、再生は数万回しかないチャンネル」になってしまったら終わりです。

YouTubeは「共感」が大事!まずはメディア特性を理解しよう

YouTubeのアルゴリズムの特性を理解することが出来ました。でも、そもそもメディアとしてのYouTubeとは、どのような特性を持っているのでしょうか。

濱名
結論から言うと、YouTubeは「共感メディア」。テレビは偶像・虚像の世界で、ある種「憧れ」の対象です。インスタグラムもテレビ寄り。でも、その感じのままYouTubeに来ても全く伸びません。実際芸能人の方には多いんですが、それがテレビでは王道だとしても、YouTubeでは通用しません。

僕がよく言っているのは「“近所の兄貴的な存在”に持って行けるかが重要」ということ。人間味を出した方がいいです。企業チャンネルなどで人を立てているケースがありますが、あれってバレます。演者の「本気で何かを伝えたい」という感情の部分、本心で言っているのかどうかは、動画でも分かりますよね。ただ人を連れてきただけでは、台本を見て喋っているのが見えてしまうんです。だから先ほど話したチャンネルのコンテンツでも、トピックだけを決めて、あとは自分なりの言葉で感情を込めて話してもらうようにしています。

じゃあそのトピックをどう決めているのかというと、僕は「この人がこういうこと言ったら面白いだろうな」を想像するようにしています。見えているものとのギャップを引きだすんです。そのためには、他の人がなかなか聞けないことを聞くことが重要なので、ブログや記事など、その人の発言全てを事前に調べるようにしています。

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