当記事では、「Premiere Pro」の「ぼかし」を自動追従させる方法について、説明していきます。
今回の作業行程は、下記の3つです。
①全体にぼかしを入れる
②一部にぼかしを入れる
③ぼかしを自動追従させる
わかりやすく画像付きで説明していくので、手順に倣って一緒に作業してみましょう。
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全体にぼかしを入れる方法
まずシーケンスに「ぼかし」を入れたい素材を読み込み、[エフェクトウィンドウ]で[ブラー]と検索します。
続いて[ブラー(ガウス)]を選択し、ぼかしを入れたい映像クリップにドラッグ&ドロップします。
続いて、エフェクトコントロールパネルでそれぞれの設定をしていきます。
「ブラー」の数字は0より大きくする必要があるので変更しましょう。数字が大きければ大きいほどぼかしが強くなるので、ぼかしたい対象に合わせて変えてみてください。
その次に「ブラーの方向」を選択していきますが、これはその名前の通り「ぼかしを入れる方向」のことを意味します。
・水平及び垂直(縦横を均等にぼかす)
・水平(横方向にぼかす)
・垂直(縦方向にぼかす)
この中から好きなものを選んでください。
ここでは、仮に「水平及び垂直」を選択してみます。
[エッジピクセルを繰り返す]にチェックを入れます。
これは端までしっかりぼかしが入る状態になるものなので、好みでない場合は外しても大丈夫です。
全体にぼかしを入れた状態がこちら。
一部にぼかしを入れる方法
「全体にぼかしを入れる」と同じ要領でエフェクトをかけていきます。
その後、エフェクトコントロールパネルの[ブラー]の下にあるツール(楕円、長方形、ペン)でマスクを作成します。
ぼかしたいエリアに移動させ、サイズを調整します。
エフェクトコントロールパネルで、好みのぼかし具合になるように調整を加えます。
下記の3点を調整することができます。
・マスクの境界のぼかし(ぼかしの境界の範囲)
・マスクの不透明度(ぼかし具合)
・マスクの拡張(マスクの範囲を大きくする)
ちなみに[反転]にチェックを入れると、選択した場所以外にぼかしが入るので、背景をぼかしたい時などに使用してみてください。
背景をぼかした状態がこちら。
ぼかしを自動追従させる
ぼかしを入れることができたら、ぼかしの対象が動いても問題ないように自動追従をさせましょう。
エフェクトコントロールパネル内の[マスク]の下にある[マスクパス]の項目から、[▶︎]をクリックしてみましょう。
トラッキングが表示されるので、完了するまで待ちます。
トラッキングが完了すると、ぼかしの対象が動くのに合わせてぼかしも動くようになります。
場合によって、「位置」「位置、回転」「位置、スケール、回転」の選択を変更して調整してください。
工具マークをクリックすると、それぞれ選択できるようになります。
どれにするか迷った場合は、「位置、スケール、回転」を選択しておくと精度が高くなるのでオススメです。
まとめ
今回は、「Premiere Pro」の「ぼかし」を自動追従させる方法を紹介しました。
この方法を使えば、Vlogなどで自分だけを残して背景をぼかしたり、映り込んでしまったものだけをぼかすこともできます。
SNSに動画をアップする際にも役に立つので、ぜひ利用してみてください。
TEXT_七瀬さく
EDIT_山北麻衣 / Mai Yamakita(Vook編集部)
解説シリーズ|Premiere Pro@Premiere_Tips
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