データの取り扱いやネットワーク構築といった、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」に焦点を合わせ、ユニークな作業環境を紹介する、シリーズ企画「裏(バックエンド)を聞く」。
第2弾は、VTuber事務所でありクリエイター集団でもある「ProjectBLUE」さんが運用するモーキャプスタジオ&バーチャルライブシステム「vortex(ヴォルテックス)」をご紹介。
今回も全4回通して、小規模・若手のみで目まぐるしく運用されているモーションキャプチャスタジオとライブ運営ワークフローについて掘り下げていきます。
vortex(ヴォルテックス)
取材に応じてくれた、タナカリョウタさん(左)と、mamiya(右)さん
https://vortex-live.com/
▼前回は、こちら。
【運営体制】リアルのライブハウスならではの醍醐味を、バーチャルライブの配信・設備に取り入れる|vortex<4-1>
中小規模プロダクションや個人の制作において、"後回し"されがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」にあえて焦点を合わせ、実際の構築事例を取材させていただ...
キャプチャルームの概要
vortexのモーションキャプチャエリア
――待機エリアとは打って変わって、キャプチャルームは明るい照明ですね。こちらの概要をまずはお聞かせください。
タナカリョウタ(以下、タナカ):
OptiTrackをメインのモーションキャプチャシステムとして利用しています。
システム的・物理的の両面で安全にキャプチャできるのは6人まで。仕様上は9人まで同時収録できる想定にしています。
室内に多数のモニターがありますが、全て映像マトリクスにつながっていて、何の映像を出したいかが選択できるようにしています。
どこにどういう映像を出すのが良いかはイベントごとに変わるため、その時々に応じて変更できるようになっています。
💡 映像マトリクス
正式名称は、マトリクススイッチャー。HDMIなどの映像入力・出力を複数口備え、どの入力をどの出力に送るかを自由に組み替えれる装置。
mamiya:
キャプチャエリア内に音響システム一式が入ったメタルラックを設置して、オペレーションルームの音響卓まで配線を伸ばすという、実際のライブハウスのような運用ができるようにしています。
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