中小規模プロダクションや個人の制作において「後回し」されがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」にあえて焦点を合わせ、実際の構築事例を紹介するシリーズ企画「裏(バックエンド)を聞く」。
第2弾は、VTuber事務所でありクリエイター集団でもある「ProjectBLUE」さんが運用するモーキャプスタジオ&バーチャルライブシステム「vortex(ヴォルテックス)」さんを紹介しています。
最終回では、あえてアナログ手法へ回帰し始めたという進行管理や今後の展望について聞きました!
vortex(ヴォルテックス)
取材に応じてくれた、タナカリョウタさん(左)と、mamiya(右)さん
https://vortex-live.com/
▼ 前回の記事は、こちら。
【オペレーションルーム】リアルライブ畑の外部スタッフでも使いやすく|vortex<4-3>
中小規模プロダクションや個人の制作において「後回し」されがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」にあえて焦点を合わせ、実際の構築事例を紹介するシリーズ企...
アナログ回帰とデジタルの融合
タナカリョウタ:(以下、タナカ)
オペレーションルームなどスタジオライブ制作事業部の管轄では、各ライブ案件の制作スタッフさんも作業されたりもしていますが、タレントさんが関わることは基本的にはありません。
ProjectBLUE所属タレントの方々についても、部署が異なるため使用される場合は申請していただくルールで運用しています。
「この日程でこういうことをやりたい」などと申請していただき、打ち合わせを通じて書類に落とし込んでいくといった具合に、案件と同じフローで進めさせていただいてます。
「身内のタレントだから、気軽に利用してもらってOK」みたいにしてしまうと、結果的に制作スタッフさんたちもルーズになってしまいます。
万が一、トラブルが発生した時に「でも内部の人だから……」的な対応をしていては、要改善点が見つけられないままなので……。
そこで「内部の方々にも外部の方々と同様のルール、ワークフローで対応させてもらいます。その分、確かなクオリティを提供しますし、快適にご利用いただけるようにします」といった方針の下、あえて格式を保つかたちで運用しているのです。
――小規模だと、そのあたりはルーズになりがちですけど、vortexさんはちゃんとされていますね。
タナカ:
この運用スタイルが絶対的に正しいとは思っていません。
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