中小規模プロダクションや個人の制作において、"後回し"にされがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」に"あえて"焦点を合わせて、実際の構築事例を紹介するシリーズ企画「裏(バックエンド)を聞く」。
第2弾は、映画やドラマ作品、さらには海外OTTのバラエティなど、様々な映像作品を手がけている「パイプライン」さん!
ポストプロダクション出身者が中心となり設立された同社は、実写案件にありがちだった「予算の大半が撮影(クランクアップ)までに使われてしまい、ポストプロダクションが後回しにされがち」という問題に対処するべく、少数精鋭かつ、可能な限りポスプロ工程も内製化するワークフローを構築することで、良質な作品をコンスタントに手がけています。
最終回となる今回は、パイプラインのバックエンドをはじめとする環境全般について、今後のアップデート構想を聞きました。
株式会社パイプライン
http://pipeline-bm.jp/WP/about
大萩真司/OHAGI Shinji
VFX / Motion grapohics
▼ 前回(第3回)は、こちら。
【編集・グレーディング・MAルーム】規格やポスプロ標準を守りつつ、機材構成は必要十分に。|パイプライン<4-3>
中小規模プロダクションや個人の制作において、"後回し"にされがちなデータ取り扱いやネットワーク構築など、いわゆる「インフラ」や「バックエンド」に"あえて"焦点を合わせ、実際の構築事例を紹介するシ...
編集・グレーディング・VFXの連携を、さらに強化させていく
――今後のバックエンドやオフィス環境のアップデート計画について、改めて教えてください。
パイプライン VFXスーパーバイザー 大萩真司さん(以下、大萩):
グレーディングルームが未完成なので、まずはこの部屋のシステムを確立させる予定です。
現在はできていませんが、ファイルサーバーのあるサーバールームを中心にして、編集・グレーディング・VFXの連携がしっかりと行える体制を、向こう1~2年で整えたいです。
大萩:
VFXワークについては、外部パートナーさんにおまかせできる業務を増やしていきたいと考えています。
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