映像・動画制作に特化したパソコンの選び方相談室 協力:インテル株式会社映像・動画制作に特化したパソコンの選び方相談室 協力:インテル株式会社

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PCの選び方

  • 初心者向け
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  • プロフェッショナル向け
    プロフェッショナル
    向け
CPUの推奨を教えてください。
インテルのCPUは発売された順に世代分けされています。現在の最新は第11世代のCPUです。
Adobe Premiere ProやAdobe After Effectsの最新版では、その第7世代以降を使うことが推奨されています。
メモリの推奨を教えてください。
Adobe Premiere Pro/Adobe After EffectsではHD メディアの場合 16GBのRAM(メモリー)、 4Kメディア以上の場合は32GBがオススメです。
GPUの推奨を教えてください。
Adobe Premiere ProとMedia EncoderはCPUとGPUの間で負荷を分散し、パフォーマンスを改善することが可能です。
NVIDIA製であれば、CUDAというテクノロジーを使って再生処理を高速化することも可能なのでオススメの1つです。
アプリをインストールするストレージの推奨は?
最低限8GB以上のアプリケーションをインストールする容量が必要ですがそのほかにもある程度の空き容量は残しておきたいところです。
空きが少なくなるとシステムエラーにもつながるので注意しましょう。
そのため、最低でも512GB程度、推奨としては1TB2TBです。
ディスプレイの解像度のおすすめは?
現在だと1920x1080以上は欲しいところです。4Kのモニターも作業領域が大きくなるのでオススメです。
Adobe Premiere Pro / Adobe After Effectsのパソコン選定の時に優先する順序はありますか?
Adobe Premiere Pro / Adobe After Effectsであれば1.メモリー 2.CPU 3.GPU 4.ストレージの順でコストに合わせて考えると良いです。
DaVinci Resolveの場合はGPUが一番影響があるので、まずは良いGPUを揃えましょう。
機材をアップデートするなら、まず何を上げるのが良いですか?
Adobe系ならメモリーDaVinciならGPUが交換できるなら優先したほうが良いと思います。
パソコンにはどんなインターフェイスがあると良いですか?
インターフェイスを考える上で4つポイントがあります。

1、USB-A(PCに接続する標準的なUSBコネクターのこと。形状:長方形)
まずは、マウスやキーボードを接続するにはUSB-Aタイプのインターフェイスがあると良いです。
まだUSB-A対応の機器も多く、変換せずにダイレクトに接続する方が干渉もなく安定します。
ケーブル接続が煩わしい場合はBluetoothなどのワイヤレス接続に切り替えても良いです。

2、Type-C(2015年以降に登場した上下左右を対称の形にしたUSBコネクタ。形状:楕円形を押しつぶした形)
HDDSSDなどのストレージ接続はThunderbolt(TM) 3テクノロジー やUSB4に対応しているType-C接続がオススメ。
映像編集をするときにストレージは、高速にデータアクセスする必要があります。
素材やキャッシュにアクセスする重要な要素なので高速なType-C接続がオススメです。
ただ、Type-Cの見た目だけでは転送規格が判断できないため購入の際に、どのような規格なのかを把握して購入しましょう

3、イヤフォンジャック
編集の音声チェックはイヤフォンジャック、またはUSB接続ヘッドセットなどを使うことも可能です。
USB接続のほうがノイズも少なく良い場合があります。ワイヤレス接続は音声ズレの原因となることもあるので、有線接続での音声作業ができる環境を作りましょう。

4、外部ディスプレイに合わせたインターフェイス
そして、最後にディスプレイ周りはHDMI、DisplayPort、Thunderbolt(TM) ポートなど色々な接続方法があります。
自身の持っているディスプレイに対応したインターフェイスに合わせましょう。

ノートPC、デスクトップPCどちらにしたら良いか判断する基準、選び方を教えてください。
デスクトップタイプの一番の魅力は拡張性です。あとから色々なカスタマイズをすることが可能です。そしてノートパソコンと比べて安価であることもあります。ただし、ディスプレイやキーボードとマウスなどの周辺機器を用意する必要があるため比較的場所を必要とする側面もあります。
逆にノートパソコン持ち運びが容易なので色々な場所で作業が可能になります。最近のノートパソコンもスペックが上がってきているので現場作業などにもよく使われます。作業環境に合わせて選択しましょう。
編集データを保存するならHDD(ハードディスク)とSSD(ソリッドステート・ドライブ)では、どちらが良いのでしょうか?
HDD(ハードディスク)はSSD(ソリッドステート・ドライブ)に比べて安価ですが、データをやり取りするスピードがあまり出ません
編集作業は色々な素材を読み出したり再生、停止、巻き戻しを繰り返すのでやり取りスピードが高速であればあるほど快適になります
そのため高速なやり取りのできるSSDがおすすめになります。また、SSDはHDDに比べ物理障害にも強いのは心強いポイントです。
HDDは内部で記録部分が高速に回転をする仕組みなので電源をつけたままの持ち運びなどはデータ破損に直結します。
可能な限りHDD、SSDともに予算を作ってバックアップ体制を整えましょう。
動画編集する場合、外部ストレージ(SSD or HDD) はどれくらいの容量を購入すれば良いでしょうか?
使用する素材、データのキャッシュなどを考えると1TB以上のストレージがお勧めです。
映像制作におけるメモリーの役割はなんですか?
CPUで計算した処理を一時的に保管する場所がメモリーです。
メモリーサイズが大きい分、負荷の高い編集を行った時に処理結果が速くなり(CPUの性能も影響しますが)快適に編集が行える場面が多くなります。
素材やキャッシュの保存先を変えた方が良いでしょうか?
保存先を変えることをオススメします。
理由としては、一時的なキャッシュや編集用の素材はそれぞれアクセス頻度が多くなり、それが原因でPCの全体的な編集スピードが遅くなることがあるためです。
そのため、アプリケーションの入っているシステムドライブには保存せず、別のドライブに保存することをオススメします。
購入する時にDaVinci ResolveとAdobe Premiere ProでおすすめのPC構成はなんですか?
Adobe Premiere Proだとメモリー、CPU、GPU、の順にスペックを上げていくのがオススメです。
またDaVinci ResolveはGPUを優先するため、一番最初にGPUの選定をされると良いです。
CPUのコア数はどのくらいが良いでしょうか?
メモリーに合わせてコア数を選ぶのがオススメです。
計算の仕方としては、1コアあたり4GBが基準です。
例えば32GBであれば8x4で8コア48GBだと12コアというような計算です。
動画編集用のPCを自作したい場合、何を重点において揃えれば良いでしょうか?
メモリーは32GBくらいで最初構成し、あとでメモリーを増設しても良いと思います。CPUとGPUは実際に使うソフトが何を優先するかで選定してみてください。
優先イメージはAdobe Premiere ProやDaVinci Resolveなどの動画編集ではGPUAdobe After EffectsであればCPUという棲み分けです。
特に動画編集はGPUの影響が大きいので大きく編集ストレスが変わります。ストレージはシステム用とキャッシュ、素材用に分けておくと良いです。素材は内蔵ストレージでなく外付けでも良いですがその場合Thunderbolt(TM) 3ポートなどの高速なインターフェイスを選ぶのが良いと思います。
GPUはどういう基準で選ぶのが良いでしょうか?
まず4GB以上のVRAMであることは必須です。
NVIDIAのグラフィック・ボードを使えばCUDAが使用でき再生パフォーマンスや書き出しが向上します。
また、グラフィック・カードのドライバーも安定性に深く関わっているで注意が必要です。グラフィック・カードのドライバーが編集ソフトのバージョンに対応せず予期しないエラーが発生することもあるので更新の際には毎回チェックしましょう。
グラフィックドライバーは都度Adobe公式サイトから推奨が更新されますので確認してみましょう。
▼Adobe公式サイト
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/kb/gpu-and-gpu-driver-requirements-for-premiere-pro.html
コマ落ちを少なくしたい場合はどういう構成が良いでしょうか?
メモリー32GB以上に増設するだけでも結果が変わってきます。
また、CPU新しい世代クロック数3.20GHz以上、コアは8コア以上にはしたいところです。
作業環境がGPUの対応エフェクトを多用するようであればGPUも見直しするとよりコマ落ちが改善します。
Adobe Premiere Proシーケンスの変換に使われるのは、CPU?それともGPU?
Adobe系の変換はCPUとGPU(Mercury Playback Engine)を使う処理がそれぞれ棲み分けられています。
GPUに関しては、4KからHDへのダウンスケールする場合やGPUに対応するエフェクトを多用する処理する場合で、GPUの性能次第で変換速度が向上します。
CPUについては、フレームサイズは変わらずコーデックを変換する場合などはCPUをメインに使います。
なお、h.264などはインテル® プロセッサーだとQuick Sync Videoを利用でき、変換を高速化することも可能になります。
4K編集が重い場合どうすれば良いでしょうか?
Adobe Premiere Proだとオススメとして素材をプロキシー(低解像度の編集コーデック)に変換し作業をすることをオススメします。
これはバックグラウンドで変換が必要です。変換はCPUとGPUを使用しますが、変換をしてしまえばある程度のスペックで編集が可能になるのでオススメです。
収録した素材を変換せずに編集したい場合はどのようなスペックが良いでしょうか?
編集しやすい形式に変換をするのが一番安定しますが、すぐに編集をしたいことも多々あると思います。
そんな場合はやはりCPU、GPU、ストレージ、メモリーのスペックをできるだけ上げておく必要があります。

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