DaVinci Resolveを使っていて、再生するとカクついてしまう、思うようにパフォーマンスが出ない、ということがあります。マシンの買い替えを検討する前に、いくつか試してほしいことがあります。
うまくいけば、これが
こうなります。
高いお金を払って新しいマシンを買うよりも、今持っているマシンでちゃんとパフォーマンスが出た方が嬉しいですよね。
1. GPUドライバ
使用しているGPU(グラフィック)のドライバは最新でしょうか。最新ではない場合にはアップデートしてみてください。
2. 再生設定
環境設定の再生設定をご覧ください。上部の2項目にチェックが入っているか、パフォーマンスモードが「自動」になっているかをご確認ください。
3. パフォーマンスモード
プルダウンメニューの再生→パフォーマンスモードの項目にチェックが入っているかもチェックしてください。
※DaVinci Resolve 15.1以降ではこの項目はありません。
4. タイムライン解像度
プロジェクト設定のマスター設定でタイムライン解像度をチェックしてください。ここの解像度を下げることでパフォーマンスが上がる場合があります。
ここの解像度を下げても、あくまで作業中の解像度が下がるだけで、デリバーページでの最終的なレンダリングの際にはちゃんとオリジナルの解像度からレンダリングされます。ダウンコン→アップコンという変換による品質の劣化は生じませんのでご安心ください。
5. プロキシモード
プルダウンメニューの再生→プロキシモードという項目で、Half ResolutionやQuarter Resolutionを選択すると、タイムライン解像度がさらに1/4の解像度に落とされます。あくまで作業中の解像度なので、最終的な書き出しには影響しませんのでご安心ください。
6. イメージスケーリング
プロジェクト設定でイメージスケーリングの項目を開いてください。上部のサイズ変更フィルタを「シャープ」から「スムース」にしてみてください。
7. カメラRAW
RAWを使っている場合にはデコード品質を下げてみましょう。編集だけなら最高画質でデコードする必要はないので、編集だけ1/4解像度、カラーやFusionではフル解像度というのもありです。
8. プロキシメディア
何もエフェクトをつけていないのに再生がかくついてしまうときには、オリジナルファイルの代わりとなるプロキシメディアを作成するのも一つの方法です。作り方や運用方法についてはこちらの記事をご覧ください。
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9. キャッシュ
プロキシメディアの場合、ソースファイルを別ファイルにレンダリングすることになりますが、キャッシュの場合には、エフェクトをつけた結果をレンダリングすることになります。最初から再生が重い状況というよりは、トランジションをかけたら重くなったとか、ノイズリダクションを適用したら重くなったなと感じた場合にオススメです。選択肢は2通りあります。「スマート」ならRAWファイル、トランジション、Fusionコンポジション、ノイズリダクションなど、DaVinci Resolveがレンダリングを必要と考えた箇所を自動的にレンダリングします。「ユーザー」なら自分で指定したクリップをレンダリングできます。とりあえず選ぶとしたら「スマート」がオススメです。
「ユーザー」の場合、自分で以下の画像のように指定しないとレンダリングはされません。
いずれの場合にも、レンダリングされていない箇所は赤、レンダリングが完了した箇所は青で表示されます。
10. GPUの構成を確認する
GPUをたくさん挿しているのに思ったより機能が発揮できないといことはありませんか? その場合にはプロジェクト設定のコンフィギュレーションにて、GPUの構成を確認してみてください。むやみにいろんなGPUを載っけてもパフォーマンスの向上は期待できません。あなたは大丈夫? 〜DaVinci Resolveのマシン環境をめぐるよくある勘違い12選〜という記事を参考にしてみてください。
少しでもパフォーマンスの改善に役立てば嬉しいです。どうやってもだめなら新しいマシンを購入するしかないかもれません。おすすめはマウスコンピューターさんの推奨PCです。
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