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映像化
3DCGソフトウェア「Blender」に、3D空間に作画できるグリースペンシル機能が実装されたことで、2Dアニメーションの技法を組み合わせた新たな映像表現が誕生しはじめています。本企画では、自然な描き味をかぎりなく追求することによって液晶ペンタブレットのディファクトスタンダードを確立したワコム「Cintiq」シリーズを、Blenderによる2D/3Dワークに利用することによって、どのような効果がもたらせるのか。2つの事例と、1つのレビュー記事を通じて紹介します!
Features
Wacom Cintiqならできる!
ストロークや手の動きを高精度に再現
「Wacom Cintiq」シリーズは、定評あるワコムのペンの描き心地をそのままに、機能を最小限に収めた液晶ペンタブレットのエントリーモデル。最新のペンセンサーWacom Pro Pen 2を搭載した15.6型と21.5型の2モデルをラインナップ。画面への映り込みを軽減するアンチグレア加工のフルHD(1,920x1,080)解像度ディスプレイ。優れたペンの追従性で、紙のような自然な描き心地を実現します。
Wacom Cintiqならできる!
傷に強く、長時間の利用にも耐える
「Wacom Cintiq」シリーズは、見た目に美しいだけでなく、傷に強く、長時間の利用にも耐えられる堅牢なデザインです。Wacom Cintiq 16 には、19°の角度に手軽に変更できる内蔵スタンドと、19~68°の角度に自由に調整できる専用スタンド(別売)を用意。Wacom Cintiq 22 には、16~82°の角度に調整できるスタンドが同梱。使いやすい角度に傾けて、快適な姿勢で作業が行えます。
CaseStudy
ずっと真夜中でいいのに。
『正しくなれない』
©ZUTOMAYOアニメCGの事例
- MV制作:安田現象
- @gensho_yasuda
Blenderは、多才な映像表現に対応しています。日本独自の表現として、作画調(セル調)の3DCGアニメーション表現「アニメCG」が広く知られていますが、Blenderユーザーの安田現象氏(XENOTOON)が手がけた、ずっと真夜中でいいのに。『正しくなれない』MVは、その好例です。
VFXブレイクダウン
『Dynamo Dream』ティザー
実写VFX の事例
- 制作:Ian Hubert
- @mrdodobird
精度の高さに定評あるモーショントラッキングやコンポジット機能など、VFX(実写合成)用途にも適していることもBlenderが支持される理由のひとつ!世界中に熱狂的なファンをもつBlenderアーティスト Ian Hubert(イアン・ヒューバート)氏のオリジナルプロジェクト『DYNAMO DREAM』のティザーを兼ねたブレイクダウンでは、その真髄に触れることができます。
LineupsCintiqBlender
液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」を実写VFX制作に使ってみた。【アニメーション編】
- レビュー
- 実写 VFX
リアルとCGの境界を超越した画づくりに定評ある、涌井 嶺さんがVFXワークにCintiqを利用してみた所感を、Twitterでもバズった作例を基にレビューします!
液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」を実写VFX制作に使ってみた。【コンポジット編】
- レビュー
- 実写 VFX
V後編となるコンポジット編では、Blenderでシーンをレンダリングする際の操作、After Effectsによるコンポジット作業における、Citiqの使い勝手を解説します!
©MITSUO ISO/avex pictures・地球外少年少女製作委員会
作画にもBlenderを活用!
長編アニメーション『地球外少年少女』【前編】
- メイキング
- アニメ
『電脳コイル』(2007)で高名な磯光雄監督の新作『地球外少年少女』では、3D背景やメカなどの3DCG表現だけでなく、作画(2Dアニメーション)にもBlenderが積極的に用いられました。『AIがある宇宙での暮らし』という先進的な作品テーマを支えた、Blenderを用いた先進的なアニメーション制作の舞台裏に迫ります!
©MITSUO ISO/avex pictures・地球外少年少女製作委員会
作画にもBlenderを活用!
長編アニメーション『地球外少年少女』【後編】
- メイキング
- アニメ
作画アニメーションと3DCGの利点を両立させることを目指した「Blender作画」を導入することで、高品質なアニメーションに仕上げられた磯 光雄監督の新作『地球外少年少女』。後編では3DCGと撮影工程について、具体例を交えて解説していきます。
©本郷あきよし・東映アニメーション ©BANDAI
CGキャラクターと実写映像が一体化!
デジモンプロジェクトムービー『WELCOME TO DIGIMON』
- メイキング
- 実写VFX
自らBlenderを扱うことで、映像演出とCG・VFXワークをシームレスに行うスタイルを確立させた荒船泰廣氏(EPOCH)。『DIGIMON PROJECT』シリーズでは、PDトウキョウとタッグを組むことで、ハイエンドな3DCGキャラクターアニメーションと実写VFXを創り出しています。Blenderによる実作業を中心に、本作の画づくりを解説します!
©本郷あきよし・東映アニメーション ©BANDAI
Blenderのグリースペンシルで絵コンテを描いてみた!
- メイキング
- 実写VFX
映像の表現幅を広げたいという思いの下、10年ほど前からBlenderを自ら扱い始めた荒船泰廣監督(EPOCH)。今回は「Wacom Cintiq 16」を1週間ほど試用してもらい、Blenderによる絵コンテ&ビデオコンテ作成の実用性を検証してもらいました!